貯蓄から投資へ回すステップについて

2020年8月26日

今回は貯蓄から投資へと回していくステップについて、私なりの考え方を書いていきたいと思います。

ステップ①:毎月の生活必要資金を知る

投資を始めるにあたっては、とにもかくにも、まずは投資に回せる資金を捻出する必要があります。

私の場合は長期にわたっての安定した資産形成が目的であり、何も一晩で億万長者💰を目指すのが目的では無いので、投資に回す資金は生活必要資金を差し引いた後の残りの資金(=余剰資金)で地道に投資していく事になります。

そのためには、まずは自分の一ヶ月あたりの必要生活費、さらには年間単位での必要生活費を把握して、無駄な支出が無いか、減らせる支出は無いかの家計の見直しが最優先で行う事項となります。

私の場合はサラリーマンとして働いた毎月の月収に加えて(なけなしの)ボーナスが年間のメイン収入になりますが、まず最初の家計見直しとして、毎月の月収の範囲内だけで生活資金と投資資金が捻出できるように見直しました。(つまり、ボーナスを生活費の補填には使わないようにする)

考えようによっては、節約というのは自分が工夫したり行動した分だけ最も確実に利益を増やせる行為なので、投資に取り掛かる前に真っ先に考えるべき事となります。

ステップ①で毎月貯金ができるようになってきたら、次のステップ②へ進みます。

ステップ②:今後5年以内に必要になりそうな、まとまった金額を確保する

毎月の収入と支出のバランスの見直しを終えて貯金が、次のステップとして今後5年以内に数十万〜数百万単位のまとまった金額のお金が必要になりそうかどうかを考えます。

まとまったお金というのは例えば車を買うための貯金だったり、賃貸に住んでいるならばいずれ引っ越すための費用だったり、住宅を購入するための費用だったり、さらには子供のための養育費だったり、この辺りは人それぞれの人生プランに応じて様々だと思います。

以上ステップ①②を終えて生活必要資金(現在+今後)を把握し、余剰資金ができる段階まできて、ようやく投資を行う段階へ進みます。

ステップ③:投資のリスクに晒しても構わない金額を知る

投資へ回せる余剰資金が出来たら、次には投資のリスクへ晒せる金額を決める必要があります。

株式投資の場合は10年に1回くらいの割合で暴落する事があり、今回のコロナショックでは3割ほどの価格の落ち込み、2008年のリーマン・ショックでは6割ほどの価格の落ち込みを見せました。

リーマン・ショックの場合は2008年の落ち込みから元の価格まで戻り、その後上昇に転換していくのに約5年(日経平均の場合は8年)かかった事を考えると、購入した銘柄の株価がそれだけ下がったとしても精神的に耐えられうる金額の大きさを自分の中に持っておく必要があります。

ステップ④:年間投資金額と利回りを考える

株式投資で得られる利回りは投資のスタイルによって千差万別ですが、期末などのタイミングで株式を持っている人に配られる配当金に関して言えば日本企業の場合は約2〜3%、米国企業の場合は3〜4%の年間利回りが期待できます。

例えば家計の見直しにより毎月3万円を投資資金に回せたとしたら、年間で36万円の投資資金が確保できます。この資金で配当金3%を生み出す企業の株式を購入して期末まで保有していたならば、36万円x0.03=10,800円の配当金が受け取れます。

ここで得られた配当金を更に翌年の投資へ回す事が出来れば、翌年の期末には(36万円+10,800円)x0.03=11,124円の配当金が得られる計算となり、最初に投資した36万円を複利によって少しずつ大きな資産へと育てていく事が出来ます。

実際には企業の配当金はその年の業績によって変わる事もあるので必ずしも毎年3%増え続けるわけではないですが、それでも銀行への預金で眠らせておくよりは良い選択肢だと私は考えます。

以上が、私が考える貯蓄から投資へと回していくステップとなります。

それではまた〜

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