個別株シンプルメモ The Home Depot【HD】
素人の独断と偏見と誤解に基づく個別株メモ。今回は米国を中心にホームセンター事業を展開する The Home Depot について。
事業内容
The Home Depot は米国/カナダ/メキシコで事業展開しており、米国で 2,006店舗、カナダで 182店舗、メキシコで 129店舗を有する。従業員数は 49万人程で 9割近くは米国。収益もほぼ米国で発生。
顧客は日曜大工レベルの一般消費者からセミプロ~プロまで幅広く、ホームセンターらしく取扱商品も幅広い。
主な製品セグメント3つ:
①Building Materials : Building Materials, Electrical/Lighting, Lumber, Millwork, and Plumbing
②Decor : Appliances, Décor/Storage, Flooring, Kitchen and Bath, and Pain
③Hardlines : Hardware, Indoor Garden, Outdoor Garden, and Tools
業績推移
2014年から2021年までの業績推移は以下。
毎年着実に収益を伸ばしてきている企業だったが、ここ数年は業績が大きく伸びている。
売上だけでなく、利益もしっかり増えている。
元々 ROIC が高い体質の企業だったが、近年はホームセンターの一般的なイメージからは想像できない程高い収益率を叩きだしている。
配当金の推移
配当は毎年増配を維持。配当性向は40%弱で、配当利回りは約2%で安定的に推移。
バリュエーション推移
EPS は順調に右肩上がり。自社株買いにも積極的。株価は PER = 20をやや超えるくらいで推移。時価総額は記事執筆時点(4月中旬) で 3,332億ドル程。
EBITDA 倍率はだいたい 15倍くらい。
自己資本については、毎年の多額の自社株買いの結果マイナス (債務超過) の状態。
過去5年間のデータ
過去5年の月次株価データから計算。β算出には米国市場を代表するものとして Vanguard VTI を使用。
- 月次リターン中央値: 1.35 %
- 月次リターン算術平均値: 1.37 %
- 標準偏差: 6.85 %
- 回帰係数(β値): 0.95
- 相関係数: 0.67
- 決定係数: 0.45
- 年率幾何平均リターン: 14.60 %
- 年率リスク: 23.74 %
所感
毎年業績を伸ばしていくとても魅力的に見える企業。非常に高い収益性も素晴らしい。
2021年の年末から株価は下落しているが、それでもやっと過去のバリュエーション水準と同じくらいのレベル。
債務超過状態になっているのは自社株買いに超積極的な結果であること、キャッシュフローが潤沢である事を考えれば、あまり深刻視する必要は無いか。
近年の原材料費の高騰がどう影響するかはもっと調べる必要あり。