個別株シンプルメモ 沖縄セルラー電話【9436】
素人の独断と偏見と誤解に基づく個別株メモ。今回は沖縄で携帯電話事業や通信サービスを展開する沖縄セルラー電話について。
事業内容
沖縄セルラー電話は KDDI (9433) が 50%以上の株式を保有する子会社で、沖縄で主に以下の事業を展開。
- 携帯電話の通信サービス
- 携帯電話の端末販売
- 光回線サービス (auひかり ちゅら / ひかりゆいまーる)
- 新電力サービス (auでんき)
売上構成費では携帯電話サービスと端末販売が過半を占める。
なお、営業利益に関しては電気通信事業(auモバイル、UQモバイル、光回線サービス)がほぼ占めており、附帯事業(携帯電話の端末販売、auでんき)は利益への貢献はほぼ無し。
2020年期の決算では附帯事業は営業損失を出していたが、2021年期ではプラスに。
業績推移
2016年期から2021年期までの業績推移は以下。
売上は毎年増加中。直近の2021年期は前期比 -1% となっているが、これは収益認識会計基準の変更によるものとの事。
利益は安定して増益中。営業利益率は 20%前後で推移。
ROIC は親会社の KDDI と同水準の 11%弱。通信事業らしく高めの数値で安定しているが、毎年微減の傾向にあり。
配当金の推移
配当は毎年増配を維持しているが、配当性向は毎年増加しており増配率はそろそろ頭打ちの雰囲気か。
配当利回りは近年は 3%以上で推移。
バリュエーション推移
EPS は右肩上がり。株価は親会社の KDDI と同水準の PER = 10~12くらいで推移。
EBITDA 倍率は 5~6倍くらい。こちらも親会社の KDDI と同様の水準。
財務的には非常に優良で、近年では有利子負債を持たず自己資本比率も 80%以上のため、自己資本に対する PBR は KDDI よりも割安な水準で推移。
過去5年間のデータ
過去5年の月次株価データから計算。β算出には日本市場を代表するものとして TOPIX を使用。
- 月次リターン中央値: 0.69 %
- 月次リターン算術平均値: 0.57 %
- 標準偏差: 4.65 %
- 回帰係数(β値): 0.41
- 相関係数: 0.38
- 決定係数: 0.14
- 年率幾何平均リターン: 5.81 %
- 年率リスク: 16.13 %
所感
通信事業を手掛ける日本の会社は基本的に収益性が高く財務的にも安定している企業が多いが、中でも沖縄セルラー電話は財務状況も優良で業績も安定している。
適切なタイミングで投資できれば安定して高めの配当利回りを長期で得られる事が期待できる。