JPXプライム150指数について【期待の新指数?】

2023年7月3日から新たに指数として誕生した『JPXプライム150指数』について、指数の発表以降、特に新しい情報が出てこないため備忘メモを残します。

指数の概要

以下、指数の概要をまとめたもの。

JPXプライム150指数は、日本取引所グループ(JPX)が新たに創設した株価指数。東証プライム市場に上場する企業のうち、財務実績や市場評価に基づいて価値創造が期待される150銘柄で構成されている。

JPXプライム150指数の目的は、日本を代表する企業を見える化し、価値創造経営の浸透と日本株市場の魅力向上に寄与する事。具体的には以下。

財務実績に基づく価値創造企業の選定により、投資家が中長期的な視点で企業を選定する際に役立つ指標となる。
JPXプライム150指数は、ROE(株主資本利益率)と株主資本コストの差額である「ROE-Re」を基準指標として採用している。ROE-Reは、株主の要求利回りを上回る利益をどれだけ創出しているかを表す指標であり、企業の収益性や成長性を示す指標として用いられている。

JPXプライム150指数は、ROE-Reが一定以上の水準にある企業を採用することで、財務実績に基づく価値創造企業を可視化している。これにより、投資家は中長期的な視点で企業を選定する事が出来る。

また、PBRが1倍以上も指数組み入れ条件に設定。

市場評価に基づく価値創造企業の選定により、投資家が企業の将来性や成長性を評価する際に役立つ指標となる。
JPXプライム150指数は、時価総額に基づいて構成銘柄を加重する浮動株時価総額加重型の指数。これは、市場参加者の期待値が反映された株価を重視する指数という事になる。

ポイントとして、財務状況と収益性を重視し、また市場評価も反映させた指数となっていること。

上記の説明を読む限り、今のところは TOPIX や日経平均といった既存指数と比べて、財務指標や収益性を重視する中長期投資スタイルの投資家に向いた指数と言えそうです。

現在までは投資といえば米国人気が圧倒的でしたが、日本市場でも中長期を意識した投資スタイルが根付けばよいですね。

早いところ、純粋な指数連動型の投資信託や ETF の登場が待たれるところです。

(今のところは、指数先物が大阪取引所で上場予定が公表されているのみ

指数算出から半年ほどの推移

半年ほどの短期間のためなんとも評価できないが、現在までの推移は以下。

参考:指数グラフ

関連記事

以下、参考となる関連記事のリンク。

「JPXプライム150指数」の構成銘柄及び算出要領の公表について (JPX)

JPXプライム150指数のねらい (JPX)

JPXプライム150指数とは?目的や企業価値向上との関係を探る (Globis)

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