気になるニュースまとめ【23/9/12】

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

シンガポールに GlobalFoundries の 40億ドルの新工場

  • 米国の半導体ファウンドリ(受託製造)企業、グローバルファウンドリーズが、40億ドルを投じてシンガポールに拡大新工場を開設。
  • 同工場は半導体チップの需要増を満たすために設けられ、自動車、AI、産業分野が強く、一方で消費者関連の需要は弱いと同社CEOが発言。
  • 23,000平方メートルの工場は、シンガポールでの高付加価値の雇用を約1,000件創出する可能性があると発表。
  • シンガポールの工場の年間生産能力は既存の720,000枚(300mm)ウエハ、692,000枚(200mm)ウエハに加えて、新工場で450,000枚(300mm)のウエハが追加され、約1.5百万枚(300mm)に増える。
  • グローバルファウンドリーズが半導体製造を他の国でも行いたいと述べ、またAIツールを導入して製造効率を向上させる予定とのこと。
  • しかし、スマートフォンやパソコンメーカーがパンデミック中に蓄積したメモリチップの在庫過剰に悩む一方、メモリチップの価格は下落し、消費者支出が再び健全になるためには、まずインフレが制御下に置かれる必要があるとCEOは指摘。

Oracle 1Q 決算

  • Oracle社の1四半期の収益と予想収益が予想を下回った
  • 新しいデータベースハードウェアと人工知能ソフトウェアの機能も発表された
  • Oracleの先物取引では株価が9%下落
  • EPS 1.19、予想総収益124.5億ドルを記録
  • 総収益は前年比9%増、純利益は24.2億ドルに上昇
  • Oracleは2022年6月に電子健康記録ソフトウェア会社Cernerを282億ドルで買収し、現在クラウドへ移行中
  • 今年、Oracleの株価は55%上昇しており、一方でS&P 500は同じ期間に17%上がっている。

いかに Luckin Coffee は中国で拡大したか

  • 2017年に設立されたラッキンコーヒーは、手頃な価格とモバイル注文でスターバックスに挑戦し、中国で急速に成長した。一方で、中国はスターバックスの第二の市場。
  • 今年6月、ラッキンコーヒーは中国における店舗数が1万店舗に達し、今年の急速な全国展開の結果、国内最大のコーヒーチェーンブランドとなり、スターバックスを追い越した。対して、スターバックスは第二四半期末に中国本土で6,480店舗を運営していた。
  • ラッキンコーヒーの店舗はスターバックスと比べて小型で、顧客はアプリから注文し、店舗で商品を受け取るモデルを採用。その結果、運営コストが抑えられ、1年以内に黒字化できるとMaheshwari氏(初期の投資家)は語る。
  • ラッキンコーヒーとスターバックスは、価格戦略が異なる。ラッキンコーヒーの提供するコーヒーの価格は10-20元(約1.40-2.75ドル)で、大きな割引や特典がある。一方、スターバックスのコーヒーは最低でも30元(約4.10ドル以上)。
  • 3年前、ラッキンコーヒーは会計スキャンダルの結果、2020年6月にナスダック株式市場から上場廃止された。
  • その後、同社は米国証券取引委員会に対して1億8000万ドルの罰金を支払い、会計不正の告発を解決した。そして2021年2月にニューヨークでチャプター15の破産申請をし、その後会社再編を成功させた。

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