気になるニュースまとめ【23/9/19】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
オリーブオイルの価格が高騰中
- オリーブオイルの価格は、主要生産地での深刻な干ばつが供給を減少させている事により新たな最高値を記録。同時に、窃盗が増加している。
- 米国農務省によると、地中海地域の極度に乾燥した天候により、オリーブオイルの世界的な価格は9月にトンあたり8,900ドルまで上昇した。
- スペインのオイル工場からは、8月末におそらく50,000リットルものエクストラバージンオリーブオイルが盗まれた。これは42万ユーロと等価であり、約45万ドルのオリーブオイルが盗まれたことを意味する。
- オリーブオイルの価格は、重大な生産国の干ばつにより供給が不足し、料理油の窃盗が増加している。
- オリーブオイルの最大の生産・輸出国であるスペインは、長期間にわたる激しい干ばつに苦しんでいる。また、今年の夏は過去3番目に暑く、平均夏季気温は平年より1.3°C高いとAEMET(スペイン気象庁)が報告している。
- 生産の減少に関する懸念は、トルコがオリーブオイルの大口輸出を停止するという決定により、すでに制限されているスペインの供給量がさらに悪化したとMintec社の油種および野菜油アナリストであるKyle Holland氏は述べている。
- トルコは、他の重要なオリーブオイル生産国として、11月1日までの大口輸出を停止している。これは、価格の世界的な上昇を受けての対応である。
米国でオリーブオイルに関わる上場企業:Deoleo
米国の自動車労働者組合によるストライキの影響
- 米国の自動車労働者組合のストライキは、労使間の対立の一部として広範な経済影響を及ぼしている。
- ストライキが激化し、フォード、GM、ステランティスの労働者14.6万人が影響を受ければ、状況は変わる可能性あり。
- 今年8月だけで約410万時間の労働時間が失われ、2000年8月以来の1ヵ月あたりの最高記録を更新。
- ペイレイズの可能性が、最近40年間で最高を記録したインフレが組合の闘争で頑固になる可能性を示している。
- もし広範なストライキが発生すれば、インフレを下げようとする連邦準備制度は、経済を縮小させないようにするのが複雑になる。
- 今年、アメリカの職場はストライキの影響を大きく受け、8月だけで約410万日、7月と合わせて約640万日の労働日数が失われ、年間で740万日の損失が出ている。
- 長年の沈黙を破った組合は、近年の高インフレ時代により大きな声を上げている。
- ニューヨーク連銀の最近のデータによると、職場転職を求める労働者の年収は平均で約80,000ドルに近いとの事。
- そのような潜在的な賃上げは、組合が更なる地位を得るための闘争で、最近40年間で最高を記録したインフレが頑固化するかもしれないとの見方が出ている。
厳しいインフレは夢見がちな気候変動論者を現実に引き戻す
- 英国のスナク首相は、排出量削減の推進が消費者を苦しめるべきではないと主張しており、英国の労働党主導のロンドンの低排出ゾーン拡大に反対している。
- 欧州は他にも気候問題を巡るコンセンサスが揺らいでおり、各国から反対意見が挙がっている。
- これらの国々は気候変動対策による経済に対する影響を懸念し、消費者負担を抑えるために政策進行を遅くする傾向がある。
- 高インフレと経済の悪化に対し、英国の一部議員だけでなく市民もまた、高価な電気自動車の導入やガスボイラーからヒートポンプへの切り替えなど、排出ガス削減のための出費を払う余裕がないと述べている。
- 欧州各国での気候変動への対策についての認識は高まっているものの、それに伴うコストの負担に対する消極的な姿勢が見られるため、政府には企業や個人に過度な費用負担を強いないよう求められている。