気になるニュースまとめ【23/10/12】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
IMFによるインドの成長見通し
- 国際通貨基金(IMF)は、インドの将来の成長見通しを更新し、同国が2023年と2024年に強い成長を維持すると予測している。2023年のインドの経済成長率は、以前の予測の6.1%から6.3%へと上方修正された。
- インドの成長は、増大した消費、インフラ支出の増加、また新たなビジネスの設立からであるが、インフレ再燃や地政学的緊張の増加により、今後は挑戦が増える可能性があると経済学者たちは警告している。
- インドの消費市場は、低所得から高所得の世帯数が増えることで、2027年までに世界第3位になる見通しであり、これがインド経済の最大の成長要因の一つであるとされている。
- 一方、IMFはインドの2024年の成長見通しを維持しているが、経済学者たちはインドが多くの困難に直面することを予測している。通商赤字の拡大、インフレ再燃、地政学的緊張の高まりがインドの大きな課題となる可能性があると警告されている。
- IMFのレポートによると、ウクライナ戦争、高インフレ、パンデミックの影響により、世界経済はゆっくりとしか回復しないとされている。これによって、2022年の3.5%から2023年は3%、さらに2024年は2.9%へと、世界の経済成長は減速すると予測されている。
ロシア、再び資本規制か
- ロシアはルーブルの下落に歯止めをかけるため、一部の資本規制を再導入した。これにより、主要な石油生産業者を含む国内の大手輸出業者43社は、国外での販売で得た利益を国内市場で売却してルーブルに換えることが義務付けられた。
- ロシアは2022年のウクライナ侵攻後にルーブルが急落した際にも同様の規制を導入し、後に解除した。しかしここ数カ月でルーブルの下落が再開した。
- ウクライナ戦争の資金調達コスト増大とインフレ上昇によりルーブルが打撃を受けた。中央銀行による利上げでもルーブル安を止めることはできず、1ドル=100ルーブルに下落した。
- ベロウソフ第1副首相は「今回の措置の主な目的は、外国為替市場の透明性と予測可能性を高めるための長期的な状況を作り出し、通貨の投機の可能性を減らすことだ」と述べた。
- 詳細設定は当局が行うが、一部企業は取引報告を義務付けられる。政府の資料は資本規制導入を引用しており、具体的な大統領令の内容は未発表である。
日本に未だに残る男女賃金格差
- 日本の国内大手行で女性の賃金が男性の半分程度であるというデータが明らかになった。これは深刻な男女格差の現状を示す一例である。
- これらの結果は、男女間賃金格差の情報の順次開示を義務付ける省令改正によって得られたもの。具体的には、上場株式指数(TOPIX)に含まれる銀行の上位5行で、男性の賃金を100とした場合の女性の賃金比率が平均54.9%であることがわかった。
- 男女格差が大きい原因の一つとして、職の多くが昇給やキャリアアップを見込めないパートタイムの仕事であると指摘されている。また、管理職の女性が少ないことも要因の一つとして挙げられている。
- アイスランドでは男女同一賃金法が施行され、男女賃金格差をこの10年間で半減させる効果があった。日本でも大企業、中小企業では同様の規則が導入されているものの、その効果は限定的である。
- 日本の銀行は男女格差を改善するための取り組みを行っていると説明。例えば、みずほ銀行と三菱UFJ銀行はコース別の採用をやめる計画を立て、三菱UFJ銀行では管理職の27.5%を女性とする目標を設定している。