気になるニュースまとめ【23/12/4】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
米国経済が鈍化の兆候
- 米国経済が減速し始め、消費支出が鈍化していることが経済指標や小売業者の警告、米地区連銀経済報告で示されている。
- 2023年を通じて米国家計の消費は強かったが、高金利と貯蓄減少の影響で消費者は疲弊しており、労働市場の冷え込みも消費に影響を与えている。
- 10月の米個人消費支出統計は自動車や家具などの裁量支出の減少を示し、ブラックフライデーやサイバーマンデーの売上高も減少傾向にある。
- 米国内大手小売企業の第3四半期決算は消費減速が進んでいることを示唆し、ウォルマートやターゲットは売上高の減少を報告している。
- エコノミストは今後数カ月でリセッション(景気後退)に陥る可能性があり、現在の状況が初期の兆候である可能性を指摘している。
金のスポット価格が高値で推移
- 金のスポット価格が新記録となる1オンスあたり2,110.8ドルに達し、イスラエル・パレスチナ紛争や金利の可能性の低下が安全資産としての需要を高めている。
- 金の価格は今年、二ヶ月連続で上昇し、分析家は来年も2,000ドルを超える水準にとどまると予想している。
- UOBの市場戦略部門責任者であるヘン・クーン・ハウ氏は、2024年末までに金価格が最大2,200ドルに達すると予測している。
- 金の価格は、中央銀行による購入の増加や、米ドルの低迷、低金利政策への期待が高まる中で、引き続き高値で推移すると見られている。
- 米連邦準備制度理事会(Fed)が2024年に金利政策を転換する可能性があり、それが金価格のさらなる上昇を促すと分析されている。
ビットコインの価格上昇を後押しする要因
- 暗号通貨業界の幹部は、2024年にビットコインの価格が10万ドルを超える新記録を達成する新たな強気市場の開始を予測している。
- ビットコインETF(上場投資信託)の米国での承認や、ビットコインの半減期が市場の活況を支える主要な要因となっている。
- FTX事件の結論とバイナンスとの米国司法省との和解は、市場に影響を与えていた主要な問題の解決と見なされている。
- LightsparkのCEO、デビッド・マーカスは、今後ビットコイン技術の改善に集中し、単なるデジタルカジノからの脱却を図ることが重要と述べている。
- ビットコインは、金融政策の緩和や地政学的な緊張を背景に新記録を達成すると予想されており、ETFの承認が否定された場合のリスクも指摘されている。
温暖化目標値をめぐる戦い
- 米国の気候特使ジョン・ケリーは、COP28会長が化石燃料の段階的廃止に「科学的根拠がない」と主張したことに対し、地球温暖化を1.5°Cに抑える戦いを優先すべきだと述べた。
- COP28会長であるアラブ首長国連邦の気候首席サルタン・アル・ジャベルの発言は気候科学者から「ばかげている」と評された。
- ケリーは、G7諸国が化石燃料排出の段階的削減に投票し、すべての決定は1.5度目標を基準にすべきだと指摘した。
- COP28のスポークスパーソンは、アル・ジャベルのコメントに関する報道は会議の議題を妨害しようとするもので、化石燃料の段階的削減が避けられないとの彼の立場を強調した。
- COP28では、気候危機の被害を受けた国々を支援する新しい基金の設立など、エネルギー部門の脱炭素化を目指すいくつかの発表がなされている。
アラスカ航空がハワイアン航空を買収
- アラスカ航空は、ライバルであるハワイアン航空を約19億ドルで買収することで合意し、シアトルに拠点を置く統合企業となる。
- この取引は、アラスカがハワイアンの株式1株あたり18ドルで買収し、900百万ドルの負債を引き受けることを含む。
- ハワイアン航空は、競争の増加やアジアからの復旧の遅れなどの課題に直面しており、2020年初め以来ほとんどの四半期で純損失を報告している。
- この統合は、アラスカ航空がプレミアムハワイ旅行市場の市場リーダーになる機会を提供するとアラスカ航空のCFOは述べている。
- アラスカ航空のCEOは、統合された会社が米国市場の上位4社と競争するためのより大きなネットワークを持つことができると信じており、ハワイアン航空のブランドは保持されるが、単一のプラットフォームの下で運営される。