気になるニュースまとめ【24/01/06】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
アップルを巡る訴訟のあれこれ
- アップルの株価が、米国司法省が今年中にiPhoneメーカーに対する独占禁止法訴訟を準備していると「ニューヨーク・タイムズ」が報じたことで、金曜日にわずかに下落しました。
- この訴訟は、アップルにとって数年ぶりの大きな独占禁止法のリスクとなる可能性があります。訴訟の焦点は、Apple WatchがiPhoneとのみ連携する方法や、AppleのメッセージングサービスiMessageがAppleのデバイスでのみ利用可能である点になるかもしれません。
- アップルは、iMessageやApple Watchの機能は、iPhoneをAndroid携帯と区別する重要な特徴であると述べています。
- 投資家やアナリストは、アップルが直面する様々な規制リスクについて心配しており、これにはヨーロッパでのApp StoreのiPhoneソフトウェア配布に対する新規制や、Googleの検索契約を対象とした最近の司法省の裁判が含まれます。
- アップルのCEO、ティム・クックは来週木曜日に、欧州委員会の独占禁止法の最高執行者、マルグレーテ・ヴェスタガーと会談する予定です。
Tesla 車のリコール
- テスラは、中国での1.6百万台以上の車両を、オートパイロット機能とロックに関する問題でリコールすると、国家規制当局が金曜日に発表しました。これらの問題は、無料のソフトウェアアップデートを通じて修正できるため、運転手は車両をどこにも持って行く必要はありません。
- リコール対象となるのは、テスラのModel S、Model X、Model 3、およびModel Y車両で、運転支援機能の「誤用」により「車両衝突のリスクが高まり、安全上のリスクが生じる」とされています。また、7,500台以上のModel SとModel Xが、衝突時に非衝突側のドアがロック解除されることに関する懸念からリコールされています。
- このリコールは、アメリカで国家道路交通安全局が12月に発表した類似のリコールに続くものです。安全規制当局は、テスラのオートパイロット機能のいくつかが混乱しやすく、誤用されやすいと判断した後、約200万台のテスラ車をリコールしました。
- 国家道路交通安全局は、オートステア機能が使用されている場合、「衝突のリスクが増加する可能性がある」と発見し、この機能の「目立ち方や範囲が、運転手の誤用を防ぐには不十分かもしれない」としました。オートステアは、テスラの「ベーシックオートパイロット」パッケージの一部で、「制御されたアクセスの高速道路」での使用を意図しており、特定の条件下で運転手に「ステアリング、ブレーキ、加速のサポート」を提供します。
インドを迎える国民選挙
- インドは、2023年3月に終了する会計年度の年間成長率を7.3%と予測し、主要なグローバル経済の中で最高の成長率を記録しました。これは、5月までに予定されている国民選挙に先立ち、ナレンドラ・モディ首相にとっての追い風となります。
- 国家統計局(NSO)は、これらが2023/24年度の初期予測であると述べ、実際の税収や州補助金への支出などが後の修正に影響を与える可能性があると金曜日に声明で発表しました。
- インドの準備銀行(RBI)は先月、年間国内総生産の予測を6.5%から7%に引き上げました。アナリストたちは、世界的な景気減速の中で3年連続で7%を超える成長が、アジア第3位の経済を率いるモディ首相の3期目の勝利に役立つと述べています。
- S&Pグローバル・レーティングスは、インドが今後3年間で最も成長が速い主要経済であり続けると予想しており、2030年までに日本とドイツを追い抜き、世界第3位の経済になると予測しています。
- 財務大臣ニルマラ・シータラマンは2月1日に暫定の年次予算を発表し、税収の増加に支えられてインフラへの支出を増やす一方で、現在の会計年度のGDPの5.9%から財政赤字を減らすことを目指しています。
日本企業に期待される賃上げ
- 日本国内の大手企業の幹部たちは、歴史的な物価高の中で、今年の賃上げに前向きな姿勢を示しています。これは、5日に都内で開かれた経済・業界団体の新年祝賀イベントでの発言に基づいています。
- ローソンの竹増貞信社長は、今年の賃上げ幅について4%台後半から7%台を念頭に置いていると述べ、コストプッシュ型のインフレを抜け出すためには賃上げが必要だと認識しています。
- 伊藤忠商事の岡藤正広会長は6%の賃上げと初任給の5万円アップを組合に提示しており、アサヒグループホールディングスの小路明善会長は、物価上昇を上回る6%の賃上げが必要だと述べています。
- 出光興産の木藤俊一社長は、政府の期待に応えるために積極的な賃上げを検討しており、トヨタ自動車の佐藤恒治社長は他社への賃上げ波及についても考慮しています。
- また、サントリーホールディングスの新浪剛史社長は7%の賃上げを表明し、「従業員の生産性を上げてから賃上げをするのではなく、まず賃上げをしてから生産性を上げる」という逆転のアプローチを提案しています。