気になるニュースまとめ【24/01/19】

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

ダボス会議で注目を浴びるインド

  • ダボスの世界経済フォーラムで、インドは主要なプロムナード通り沿いにテクノロジーやビジネスの成長をアピール。女性リーダーシップ、デジタルインフラ、インドのテクノロジー能力を強調するラウンジが設置された。
  • マハラシュトラ州、タミルナドゥ州、テランガーナ州が新興のテクノロジーハブとして紹介され、特に製造業と人工知能が強調された。
  • インドの世界経済における役割は、政府のインセンティブとデジタルに精通した経済によって変化している。しかし、ビジネスをよりしやすくすることや国内消費を促進することなどの課題も残る。
  • インドへの外国直接投資は急増しており、アップルなどの大手企業が中国からインドへの生産移転を進めている。これは、インドが世界的な製造業とテクノロジーのキープレイヤーになるための動きの一環である。
  • インドは、半導体分野での米国の投資を引き付けることにも注力しており、この分野への大規模な投資計画が進行中である。特にAIのような分野でのテクノロジーの採用は、成長の重要な機会と見なされている。

中国が人口減少期に突入

  • 中国の労働年齢人口(16歳から59歳)は減少し、国の総人口に占める割合が61.3%に下がり、前年の62%から減少した。
  • 労働年齢人口の減少に加えて、高齢化と出生率の低下が進むことで、より少ない人口がより多くの高齢者を支える必要があるという課題が生じている。
  • 2023年、中国の総人口は200万人以上減少し、前年比で顕著な減少となり、1960年代以来初めて人口が減少した。
  • 労働力不足に対処し、生産性を高めるために、オートメーション、ロボティクス、デジタル化、AIなどのテクノロジーの導入が進んでいる。
  • 中国では若年層の失業率が過去最高に達しており、政府がこのデータの報告を再開し、若者の間で高い失業率が明らかになっている。

再びシェア拡大を狙うモトローラ

  • Lenovo(Motorolaの親会社)は、Motorolaブランドが今後3年間で世界で3番目に大きなスマートフォンプレイヤーになると予想している。
  • 同社は、現在AppleとSamsungが支配するプレミアムスマートフォン市場への参入を目指している。
  • LenovoのエグゼクティブバイスプレジデントであるMatthew Zielinskiは、高級市場への参入戦略として折りたたみ式のMotorola Razrを重要な製品として強調した。
  • 2023年第3四半期において、MotorolaとLenovoの合計市場シェアは約4%で、世界で8位にランクインしている。しかし、米国やラテンアメリカなどの特定の市場では成功を収めている。
  • Lenovoは、市場シェアを戦略的に増やす計画で、10%の市場シェアを達成できる地域に焦点を当てる。また、インドでのプレゼンスを強調し、必要に応じて製造能力を拡大する準備をしている。

紅海危機がもたらすサプライチェーンへの影響

  • 貨物船とタンカーへのフーシ反乱軍による攻撃を含む紅海危機は、COVID-19パンデミック初期段階よりも航送サプライチェーンに対する混乱が大きい。
  • これらの混乱の影響は、2021年のスエズ運河での貨物船「エバーギブン」による封鎖に次いで2番目に大きい。紅海を避けるために必要な長い航海は、コンテナ輸送用の船舶の利用可能性に大きな影響を与えている。
  • COVID-19パンデミック中とは異なり、現在は未使用の余剰船舶キャパシティがあり、これらの問題を緩和するために再配備される可能性がある。
  • 海洋産業には、パンデミック中にはすべての船舶が使用され、需要が記録的な高さにあった時とは異なり、新しい船舶が利用可能である。中国の新年後に追加の船舶を配備することで、船舶の利用可能性のバランスを再調整することができる。
  • この危機は、エネルギー市場やタンカー運用にも影響を及ぼしており、LNG船や他の船舶の大規模な紅海回避により、製品タンカー市場での潜在的な不足とレートの上昇に関する懸念が生じている。

中国から離脱する中国人民

  • 2019年以降、経済の低迷と強権政治への幻滅により、110万人以上が中国を離れた。
  • 中国人移民により、バンコクのプラチャラットバンペン通りなど世界中のコミュニティーが変化。
  • 中国の「ゼロコロナ」政策と厳格な制限が中国人の移住の一因となり、富裕層やミドルクラスが海外へ移住。
  • タイなどの国々では中国人移民の増加による地元住民の不満が高まり、文化的・経済的緊張が生じている。
  • 裕福な個人や専門職のミドルクラスが中国を離れる傾向が続き、世界中のコミュニティーや経済に影響を与えている。

積水ハウスが米国住宅メーカーを大型買収

  • 積水ハウスが米国の住宅メーカーMDCホールディングスを約7250億円で買収することに合意し、日本企業による米国住宅メーカー買収として最大規模の可能性。
  • 日本企業による米国の住宅建設市場への「ディールハント」が活発化し、来週別の地域住宅メーカー買収案件が発表予定。
  • 日本国内の人口減少と成長見通しの限界を背景に、日本企業の海外での成長追求が加速。
  • 競争激化する米国の住宅市場において、新築住宅への需要と米企業間の合併・買収が日本企業の展開機会を提供。
  • 積水ハウスの動きは、日本製鉄など他分野への大型買収による日本企業の海外投資トレンドの一環。

日本のCPI上昇率は軟化

  • 2023年12月の全国コア消費者物価指数(CPI)は前年比2.3%上昇し、2022年6月以来の低い伸び率を記録。
  • 専門家は、生鮮食品を除く食料品の価格上昇率の減少やエネルギー価格の下落に伴い、2024年もコアCPIの伸び率が緩やかに減速すると予測。
  • コアCPIは民間予測の2.3%上昇に一致し、エネルギー価格は11.6%下落し、全体のインフレ率を抑制。
  • 2023年のコアCPIは年平均3.1%上昇と1982年以来の高い伸び率だが、2024年12月には1.8%まで縮小する見込み。
  • 財とサービスの価格上昇率に逆転の可能性があり、食品主導のインフレ減速が続く中、サービス価格は安定している。

新NISAによる継続的な円売りの影響

  • 2024年に入り、日本の家計による「円売り」がテーマとなりつつある、新NISA(少額投資非課税制度)がその契機となっている。
  • 国内大手運用会社の運用する海外株式ファンドへの流入が1000億円を超え、円相場の弱さとリンクしている。
  • 日本の「穏当な資本逃避」は今後も続く可能性があり、新NISAによる家計の円売りは7兆円から9兆円程度と試算されている。
  • 資産運用への関心は増加傾向にあり、円高を前提としない世代の投資意欲が高まっている。
  • 新NISAによる投資は中長期的に円の価値を下げる可能性があり、2024年はFRBの利下げにもかかわらず円安が進む可能性がある。

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