気になるニュースまとめ【24/02/07】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
TSMCが日本に第2の工場建設へ
- 台湾の半導体製造会社TSMCが、ソニーおよびトヨタの支援を受け、日本に第2の製造工場を開設すると発表。
- 主にTSMCが所有する日本アドバンスド半導体製造株式会社は、今年中に新工場の建設を開始し、2027年末までの稼働を目指す。
- この拡張は、さまざまな技術や産業に不可欠なセクターである半導体生産の国内化を目指す日本の戦略の一環。
- 新工場は、最先端チップではなく、自動車、産業、消費者向け、およびハイパフォーマンスコンピューティング用途の半導体を生産に焦点を当てる。
- このプロジェクトは、主要なセクターでの製造業の国内回帰の広範な傾向に沿って、アリゾナ州における400億ドルの大規模な投資を含むTSMCのグローバルな拡大の一環。
世界の銀需要の予測
- シルバーインスティチュートは、2024年の世界の銀需要が12億オンスに達すると予測し、10年ぶりの高値である1オンスあたり30ドルに達する可能性があるとしている。
- 自動車、太陽光パネル、電子機器などの産業用途が需要増加の主要な要因であり、特にインドからの銀器および宝飾品セクターの顕著な成長が期待されている。
- 中国経済の減速や米国の金利の問題があるものの、2024年後半に予想される連邦準備制度理事会による利下げが始まると、銀価格は上昇すると見込まれている。
- 銀のパフォーマンスは経済サイクルに密接に関連しており、金よりも変動が大きいが、経済が拡大する期間には金を上回ることが期待されている。
- 市場の専門家は、銀の価格が飛躍的に上昇し、金が1オンスあたり2,200ドルを超えた後に50ドルに達する可能性があると予想しており、銀価格が金価格の動きに遅れをとる傾向を強調している。
KDDI がローソンへTOB
- KDDIによる3,400億円の買収提案を受け、ローソンの株価が18%上昇し、株式は1株あたり10,360円で購入される予定。
- 取引はKDDIと三菱が共同でローソンを管理することになり、それぞれが50%の株式を保有し、買収プロセスは9月までに完了する予定。
- KDDIは、ローソンの全国約14,600店舗の広範なネットワークを利用して銀行や保険商品を促進し、店舗でのスマートフォンサポートサービスを提供することを目指している。
- さらに、KDDIは自社の2,200の携帯電話アウトレットでローソンの商品とサービスを提供する計画であり、ローソンはKDDIの技術を採用して流通効率を高め、災害時の店舗機能を強化する。
- 取引完了後、ローソンの株式は東京証券取引所から上場廃止され、運営および所有構造において重要な変化が生じる。
ヘッジファンドの米国債取引コストが上昇?
- 米証券取引委員会(SEC)は、日常的に米国債を取引するヘッジファンドや自己勘定取引会社をディーラーと見なす措置を承認し、コンプライアンスコストの増加と規制監視の強化をもたらす。
- 2月6日の投票により、これら企業のトレーディング活動に対する監視が強化され、世界最大の国債市場である米国債市場における企業の影響力の増加が認識され、新規制は他の政府発行債券、株式、その他証券の市場参加者にも適用される。
- 計画の一部は当初の方針ほど厳格ではないものの、SECのゲンスラー委員長は、米国債市場とヘッジファンド・自己勘定取引業界にはさらなる安全性の向上が必要であり、多数の企業がディーラー登録と新規制を受ける可能性があると考えている。
- ディーラーとなる企業は、米金融機関監督局(FINRA)の監視も強化され、多くのトレーディング会社、特にビッド・アクス・スプレッドから収入を得る企業やマーケットメーキングを行う企業に新たなルールが適用されるが、運用資産が5000万ドル以下の企業には適用されない。
- SECの民主党委員は賛成票を投じ、共和党委員は反対した。新規制は連邦官報への掲載から60日後に発効し、企業はその1年後に登録要件に従う必要がある。
日本でテイラースウィフト公演開催
- テイラー・スウィフトの東京ドーム4日間公演は、経済効果341億円と見込まれており、サザンオールスターズの以前のコンサートの約2倍の影響があるが、米国ほどの熱狂はない。
- 経済効果はチケット売上、グッズ、観光消費、事業費を含めて算出され、サザンオールスターズの昨年のライブ(179億5000万円)の約2倍。
- 米国ではスウィフトのコンサートは社会現象であり、デンバーでの2日間の公演は約300億円の消費を生んだ。
- スウィフトの米国ツアーは2023年第3四半期のGDPに大きく貢献し、ウォール街でもスウィフト旋風が巻き起こった。
- 邦楽の人気の高さにより、日本での熱狂度は低いが、熱心なファンは高額なVIPパッケージを購入してライブを楽しんでいる。
ローソンTOBの影響で三菱商事への期待が上昇
- 三菱商事の株価が11%の上昇を記録し、2016年2月以来の日中最大の上昇率を示し、5000億円の自社株買いとローソンの非公開化を発表したことが要因。
- 株価は上場来最高値を更新し、時価総額は11兆円を超え、東証株価指数(TOPIX)の上昇に3ポイント以上の貢献をし市場を支えた。
- 三菱商事株は伝統的に割安株と見られており、資源事業への依存から離れて多角的な事業収益の構築に注力しており、株価純資産倍率(PBR)は約14年ぶりの高水準に上昇した。
- 野村証券の成田康浩氏は、キャッシュ創出力の高さを背景とした積極的な株主還元姿勢を評価し、総還元性向は94%と高い。
- ジェフリーズ証券のファム・タアインハ氏は、「モンスター級の自社株買い」を予想以上に大きいと評価し、余剰資金がさらなる株主還元に使われる可能性を指摘した。
- KDDIがローソンに対して公開買い付け(TOB)を実施し、三菱商事は応募しない。SMBC日興証券の森本晃氏は、ROAが低いローソンが三菱商事のバランスシートから外れることは資産効率改善に資すると評価した。