気になるニュースまとめ【24/03/14】

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

欧州でAI法が可決

  • 欧州連合(EU)の議会は、人工知能に関する世界初の重要な規制フレームワークであるEU AI法を可決し、AI技術を受け入れがたいリスクから低リスクまでのカテゴリに分類しました。
  • この革新的な規制は、基本的権利を保護しながらイノベーションを確保することを目的としており、5月の現在の立法期間の終わりに施行される予定で、2025年から段階的に実施される予定です。
  • 一部のEU諸国は自己規制を好むものの、この法律は、構造化された規制を通じて、グローバルな技術大手からの急速な技術進歩と競争圧力に対処しようとしています。
  • この法案は、EUの一般データ保護規則(GDPR)がデータプライバシーに対して行ったように、AI規制のための世界基準を設定する先駆的な動きと見なされています。
  • ディープフェイクのようなAIの潜在的な乱用に関する懸念は、政府や企業に誤情報を制御するための措置を講じるよう促しており、このような規制枠組みが必要であることを強調しています。

EVへの期待が沈静化へ

  • フォード、ゼネラルモーターズ、メルセデス・ベンツを含む主要な自動車メーカーが、EVに対する熱狂が減少し、ガソリン車、ハイブリッド車、電気自動車を含むよりバランスの取れた車両の提供へとシフトする中で、電気自動車(EV)の計画を縮小または遅延しています。
  • EV採用に対する初期の高い期待と楽観にもかかわらず、実際の消費者需要は予想よりも低かったものの、今後数年間での販売は引き続き増加すると予想されています。
  • 自動車産業の戦略変更は、EV採用に対するより慎重なアプローチを反映しており、連邦排出ガス基準を満たす移行解決策としてハイブリッドモデルを強調し、消費者の好みに対応しています。
  • 米国のEV販売は前年に記録的な120万台に達しましたが、業界と政府が期待とインフラの準備状況を再評価する中で、EV採用のペースは遅くなっています。
  • ガソリン車とハイブリッドモデルの生産を継続することを含む、より多様化した車両ラインナップに対する自動車メーカーの感情の変化は、消費者の需要、規制圧力、および進化する市場環境に影響された、全電気の未来への移行が遅くなることを示唆しています。

選挙とDeepFake

  • 2024年は史上最大の世界的な選挙年であり、アジア太平洋地域だけで2022年から2023年にかけてディープフェイクが1530%急増しており、誤情報キャンペーンへの懸念が高まっています。
  • インドネシアやパキスタンで政治家のディープフェイク動画が流通した高プロファイルな事件は、選挙や公共の意見に影響を与える可能性のある偽コンテンツの作成にAIがますます使用されていることを示しています。
  • 専門家は、アジアが選挙プロセスにおけるディープフェイクの拡散と影響を効果的に防ぐために必要な規制枠組み、技術ソリューション、公衆教育を欠いていると主張しています。
  • サイバーセキュリティ会社やアナリストは、国家主体者や国内グループがディープフェイクを活用して誤情報キャンペーンを実施し、選挙の整合性と民主的プロセスへの公衆の信頼を損なう可能性があると警告しています。
  • コンテンツの真正性に関するデジタル資格情報の作成など、技術企業による取り組みは問題への対処に向けた一歩ですが、規制、技術、公衆の意識向上を含むより包括的な解決策が必要であるという合意があります。

マイナス金利解消は日本にとってプラスになるのか

  • 10年以上続いた前例のない金融緩和の後、日本では「金利のある世界」へのカウントダウンが始まり、金融市場、家計、企業活動に起こり得る変化に注目が集まっている。
  • 3月か4月の日銀の金融政策決定会合でマイナス金利が解除されるとの見方が強く、円安や原材料コストの増加に苦しむ企業や金融機関の収益改善が期待される一方、巨額の債務を抱える政府や変動金利型住宅ローン利用者には逆風が予想される。
  • 金利の上昇は、経済規模の2倍を超える公的債務を抱える日本政府にとって、債務返済コストの増加という頭痛の種になる。
  • 特に地方銀行にとってマイナス金利解除は好機となり得るが、銀行間での戦略により収益に差が出やすく、地銀全体では5、6年で総額1000億円程度のプラス寄与がある可能性がある。
  • 金融政策の正常化に伴い、変動型住宅ローンを選んだ消費者の返済額が増加し、国内不動産市況や景気を冷やす可能性がある。
  • 金融政策の正常化は、約4兆ドル規模の海外資産に投資する日本マネーに影響を与え、日本株の魅力や円高への影響が懸念される。
  • 異次元緩和の終了は、低金利下で恩恵を受けてきた不採算企業の倒産が増える可能性があり、非効率な企業の退出は長期的に日本経済全体の成長力強化につながる可能性がある。

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