資産形成のための投資先の種類について【ETF編】

2020年8月26日

今回は資産形成のための投資先として、ETFについて書いてみようと思います。

ETFの概要(投資信託との違い)

ETFとは“Exchange Traded Fund"、つまり“上場投資信託"というものになります。

基本的には前回説明した普通の投資信託と同じで、日本/外国の多様な株式や債券などの詰め合わせパックにお手軽に投資出来るというポイントは変わりません。

投資のプロに預けて、手数料はかかりますが利益を出してもらい、お手軽に資産形成が出来るという本質的な部分は普通の投資信託と全く同じです。

「それじゃあ普通の投資信託と何が違うの…?😯」と疑問に思いますが、一番の違いは証券取引所に上場しているため、個別株式と同じようにチャートを見ながらリアルタイムで売買ができるという点にあります。

通常の投資信託はリアルタイムに取引できるという事はなく、通常は注文を出してから購入までに1週間程度の時間差があるのが普通です。

一方で、ETFの場合は通常の株式と同じように自分が注文を出したタイミングでの購入が可能なため、普通の投資信託とは異なり購入する単位価格(=株価)を自分でコントロールできるというのが大きな特徴です。

メリット①:通常の株式と同じ要領で取引可能

ETFは、通常の株式と同じように1株あたりの価格が常にリアルタイムで変動しています。(市場が開いている時間のみですが)

つまり、通常の株式と同じように値段を指定して買い付ける“指値注文”を使う事ができるため、自分が買いたい株価となった時を狙って買い付ける事ができるメリットがあります。

狙った株価で買い付ける事が出来るという事は、個別企業の株式と同じように以下のメリットを得る事ができます。

  • 将来的の株価の値上がりによるキャピタルゲインが期待できる
  • 株価が下がっている時に買えば、配当利回りを上げる事ができる

ETFは配当金も個別銘柄と同様にもらえるので、株価が安くなっているタイミングで買う事ができればより少ない投信金額で配当金を貰える(配当利回りを上げる)事が出来ます💪

メリット②:個別銘柄の株式を買うよりもリスクを分散できる

私が主に買っている米国のETFにはS&P500インデックスに連動するタイプのもの(VOO等)や、高配当を出している銘柄を集中的に集めたもの(VYM, HDV, SPYD)があります。

これらのETFを買うという事は、それぞれのETFに含まれている個別銘柄の株式の寄せ集めパックを買っているのと同じ意味があります。

ETFによって寄せ集めている中身は様々ですが、内訳を見てみると以下のような違いがあります。

  • VOO等のS&P500インデックスに連動タイプ → 米国企業500社にまんべんなく分配投資
  • VYM, HDV, SPYD 等の高配当株への集中投資タイプ → 金融, 医療, 不動産などの高配当銘柄へ多めに投資

個別銘柄は、企業が倒産したら株式は文字通り“無かったこと”にされてしまうリスクがあります😭

しかし、上記のようなETFで買っておけばETFが投資している1企業が例え倒産したとしても他の構成銘柄でカバーされるため、今までの投資金額が“無かったこと”にされるリスクは格段に抑える事ができます。

メリット③:海外(米国)の幅広いファンドに投資可能

ETFの時点のメリットとして、海外(主に米国)の幅広い優秀なファンドに投資可能という点も挙げられます。

投資信託としてお金を預かって運用する「ファンド」は世界中に多数ありますが、米国の以下「世界の3大投資運用会社」が圧倒的な資産額を持つファンドの数々を運営しています💰

一般的にはファンドの規模が大きい方が1人あたりから受け取る手数料が下がる傾向にあるため、上記のような世界規模の資産運用会社が運営するファンドは通常の日本の投資信託に比べ格安の手数料で運営されている商品が数多くあります。

また上記3社は米国S&P500インデックス連動型のETFといった、米国を代表する優良企業500社の株式へ格安の手数料(年間手数料 0.1%以下)で投資できる定番商品も運営しているため、これらを活用する事で将来の資産形成にも多いに役に立ってくれます。

デメリットは投資信託とほぼ同様

ETFのデメリットは普通の投資信託とほぼ同様で、預けた金額に対して一定の比率で手数料が発生する所となります。

しかしながら、先に挙げた世界3大投資運用会社が展開する商品は日本の投資信託よりも遥かに安い手数料で運営されているものが多いため、手数料のデメリットは投資信託ほど深刻では無いとも言えます。

例えば Vanguard が運営する 米国S&P500インデックス連動型の「VOO」のような商品は以下の通りです。

  • 購入手数料:無料(証券会社に払う手数料は別途発生しますが、楽天証券などはこれも無料)
  • 維持手数料:年間 0.03 % (!)
  • 投資方針:米国 S&P500 インデックスに連動

上記の「VOO」のような商品の場合、株価自体の将来の値上がりにも期待しつつ、配当金で安定したリターンを定期的に得られる等、手数料を覆す程のメリットが得られる期待が高いため個人的におすすめ👌です。

以下に日本語紹介ページを貼っておきます。

Vanguard・S&P500 ETF(VOO) 日本語紹介ページ

結論:投資信託と同様に、手数料が安く成長性のあるETFがオススメ

以上、ETFのメリット・デメリットを紹介してみました。まとめると、

ETFは ①個別銘柄と同じように買えるのに、②普通の投資信託よりも手数料が低く③企業の倒産リスクも回避できるというメリット盛りだくさんの投資先となります。

ETFを上手に活用する事で、資産形成が一段と楽になり、また確実性を高めることが出来ると考えます。

以上、読んでくれた人の参考になれば幸いです。

それではまた〜。

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