少ない資金からでも始められる株式投資の方法3選
今回は、少ない資金からでも株式投資を実践していける方法について紹介していきたいと思います。
資産形成において投資の重要性は分かったけど、「まとまったお金が無いと投資ってできないんでしょ?😯」とか「いきなり大きな金額で投資を始めるのは怖い😥」と考える方はたくさんいると思います。
私自身も、最初に株式投資を始めたばかりの頃に初めてネット証券口座を開いて、日本の有名企業の単元株(取引できる最低単位)の価格を見ると少なくとも数十万円以上の資金が必要で、まとまったお金が無いと投資は始められないんだとショックを受けた覚えがあります(笑)
しかし、投資の経験が無い方がいきなり数十万円をつぎ込むのはかなり勇気がいる事だと思いますし、何よりよく分からないまま直感だけで買ってしまうのはかなりリスクがあります。
一方で、実際に投資を始めた人と何もしていない人の間には、日頃の経済ニュースへの関心度や学習意欲の差、経験の蓄積などの点で日夜大きな差が開いていきます。
また、将来に退職金が手に入ってからそれを元手に運用するから今はしなくていいという考えもありますが、今までの投資経験の蓄積が無いのにいきなり投資で成功する事はかなり難しいと思います。
例えば Diamond Online の記事を引用すると、退職金を投資に回した人にアンケートしたところ運用結果に不満がある人は約4割もいて、後悔している事のトップに「運用知識を習得しておけばよかった😢」という項目が挙げられています。[元記事(Diamond Online)-4割の人が不満?銀行の「退職金運用プラン」のからくり]
(そもそも私のような30代の人間が退職する頃には、退職金が大した金額にならない可能性という別の問題もありますが)
以上の事から、なるべく若い内から少ない金額で投資を始める事で
お金に関する関心度/知識/経験を高めて、
自分の投資したお金が増えたり、時には減ったりを体感する事で投資への耐性を身に付けて、
(例え数百円であっても)完全な不労所得である利息や配当金を受け取る喜びを感じてほしい
と私は考えています。
そこで今回は、少ない手元資金だけでも投資にチャレンジできる方法3選を紹介してみたいと思います。
①少額の定期積立で投資信託を買う
少額から始められる投資で一番の王道は、ネット証券(楽天証券やSBI証券)を開設して手数料が安いインデックス型の投資信託を購入する事です。
投資信託はファンドと呼ばれるところに資金を預けて自分の代わりに運用してもらう方法ですが、特徴として毎月定額で積立をする事が可能になっている点が挙げられます。
この毎月定額積立はごく少額からでも始めることが可能で、楽天証券やSBI証券では月々100円から積立する事ができるので始めるハードルはかなり低いと思います。
自分のお金を投資に回したら月々100円でも値動きが気になるのが人間というものなので、月一回でも評価額をチェックしていけば自分の投資したお金の値動きを体感するのに最適な練習となります。
それに月々100円ならば例えコロナショックのような事が起きてもたいした大きさの評価損にはなりえないので、少額の定期積立は始めの一歩としてお勧めできます。
具体的な投資信託の商品としては、三菱UFJ国際投信が手掛ける eMaxis Slim シリーズ が手数料が格安 (一番高いものでも年間 0.22%) で、かつ株式や債券のインデックス連動型のものが多く投資対象がシンプルで理解しやすいため、個人的にお勧めです。
②1株単位で海外の優良ETFを買う
①で紹介した投資信託は自動的に積立ができるため非常に楽で、かつインデックス連動タイプの商品をドルコスト平均法に基づいて買い増していくため、かなり堅実に資産形成がスタート出来る方法です。
しかし、以前の記事でも書いた通りETFは投資信託よりも手数料が安いものが多く、また海外の Vanguard や BlackRock 等の世界的な巨大投資会社に属するファンドが運用している商品には、日本のファンドの商品より魅力的なものがたくさんあるのも事実です。
そこで、①に代わる方法として海外(米国)ファンドが展開しているインデックス連動タイプのETFを最小単元で買い増していくという手法もあります。
例えば、今後の世界経済の成長を期待して全世界株式インデックスへ投資する事を考えたとします。
全世界株式インデックスへ投資する場合、①の手法であれば eMaxis Slim 全世界株式(オール・カントリー)などが対象になってきます。
一方、②の手法の場合は Vanguard が手掛ける VT (バンガード・トータル・ワールド・ストックETF) が対象となってきます。
両者は実質的に同じものへ投資しているため、株価の動きについても2018年10月〜現時点(2020年8月)までを比較して eMaxis Slim(投資信託)は 10,000円→11,847円 (+18.5%)、VT(ETF) の場合は $71.53 → $84.12 (+17.6%) となっており、配当金を自動で再投資してくれる eMaxis Slim の方が株価としての値上がりは多いですがどちらも大きな差は無い結果となっています。
一方で、両者には手数料の差が存在します。
上記の eMaxis Slim(投資信託)の場合は年間手数料がトータルで 0.1144% 発生しますが、VT (ETF) の場合は年間手数料が 0.08% となっており、差分の0.0344%分だけ VT (ETF) の方がお得になっています。
0.0344% というのは 100万円運用して年間340円程度の差しか生まれませんが、少しでも手数料を下げるのは大事なポイントなので検討する価値はあります。
海外(米国)ETFは 1株単位で買う事ができるため、株価にもよりますが最初に投資する金額を1万円前後から始められます。
一方②でのデメリットとしては、海外ETFは外貨へ両替してから買付していくためその時その時の為替の影響を受ける事が挙げられます。
したがって、積み立てた資産を将来取り崩していくタイミングにおいて為替がどうなっているかについては留意が必要です。
また、ETFの場合は配当金を受け取ることができますが、米国株の配当金には約30%の税金が掛かります。投資信託の場合は配当金を勝手に再投資してくれるものであれば、上記の税金は掛からないため税制面において ETF が不利になる可能性もあります。
③1株単位で個別株を買う
最後の方法は、個別株を最小限の単元数で購入していくという手法となります。
①や②で紹介した投資信託やETFは投資対象の企業を自動的に入れ替えてくれるため、私達は何も手を下さなくても、今の時代に競争力があり業績が好調な企業へ自動的に投資対象を切り替えていけるという優れたメリットがあります。
正直に言って私を含め大部分の方は、①と②を愚直に続けるだけでも世間一般レベルからしたら十分過ぎるほど高い水準で資産形成のスタートを切る事ができてしまいます。
一方で、①と②のやり方は投資の世界における"平均的な"リターンを得ることは出来ますが、もし平均以上のリターンを望む場合には個別株への投資が必要となってきます。
また個別株の場合は半年ごと/毎年ごとのタイミングで配当金を配布している企業もあるため、「投資によって不労所得を得られた😙」と実感する事ができます(笑)
(②のETFでも配当金を得られるものはあります)
個別株投資には上記のようなメリットがありますが、個別株への投資の場合は米国株であれば 1株単位で買えるため②で紹介した ETF と同じ感覚で買うことができます。
一方、日本株の場合は単元という決まりがあるため、一般的な証券口座で購入する場合は基本的に最低100株からの購入しかできません。
100株でいきなり買付する場合、例えば株価(=1株当たりの価格) が10,000円の銘柄の場合は100株購入するのにいきなり100万円が必要になるため、投資の経験が少なかったり、そもそも投資資金が小さい状態ではリスクがかなり高く危険な状態となってしまいます。
しかし、投資の総合的な経験値を高めるためには個別株にも挑戦してみた方が良いのも事実。
そこで私は、日本株についてはネット証券大手のSBI証券が手掛ける「SBIネオモバイル証券(通称:ネオモバ)」を利用して投資しています。
「ネオモバ」では日本株を1株単位から購入できるようになっており、Tポイントを株価購入資金にあてられるようになっているのが特徴です。
私が一番気に入っているのは取引手数料が格安なところで、1ヶ月の取引価格が50万円以下ならば月額手数料220円(税込)となっています。
また毎月Tポイント200円分を貰えてそれを投資資金に使えるので、毎月の実質手数料は消費税10%分の20円だけというところもお気に入りポイントです。
「毎月ごとに株を購入なんてしないよ🙄」という場合でも、一時停止申し込みをすれば月額手数料は発生しないため、かなり手軽に日本株の取引が行えて便利です。
1株当たりの少額から始めて、投資の経験値を高めていきましょう✨
少額からでも株式投資は可能
以上、少額から始められる株式投資の方法3選について書いてみました。
私が投資を始めた20代のころと比べると、日本のネット証券口座から手軽に米国優良ETFに投資できるようになったり、「ネオモバ」のように便利なサービスが開始されて、ますます手軽かつリスクを抑えた株式投資が実践できるようになったと感じています。
誰もが投資にチャレンジできる良い時代になってきているのは確かなので、資産形成を一緒に頑張っていきましょう✨
以上、この記事を読んで頂いたからの参考になれば幸いです。
それではまた〜!