複利の絶大な効果

2020年8月26日

今回は投資において期待できる複利の絶大な効果について書きたいと思います。

複利とは

複利とは、「投資で得た利益を次の投資に回すことで、さらに大きな利益を生み出す事」となります。

投資をする際には投資する元本に対してある程度の利回りを期待して行います。例えば、毎月3万円の投資資金を捻出して配当利回り3%の企業の株式を毎月買付けしていく場合、年間で36万円分を投資に回して¥360,000 x 0.03 = ¥10,800 の配当利回りを期待して投資をしている事になります。

ここで得られた配当金¥10,800 をまた翌年の投資に回し、再び配当利回り3%を得られる企業の株式を購入したとすると、翌年の配当金は (¥360,000 x 2 + ¥10,800) x 0.03 = ¥21,924 を得られる事になり、昨年の配当金を投資に回さなかった場合の ¥ 10,800 x 2年分 = ¥21,600 より大きな利益を得られる事になります。

更にこの年で得られた配当金を¥21,924 をまた翌年の投資に回し、再び配当利回り3%を得られる企業の株式を購入すると、翌年の配当金は(¥360,000 x 3 + ¥21,924) x 0.03 = ¥33,057 を得られる事になり、一昨年と昨年の配当金を投資に回さなかった場合の ¥10,800 x 3年分 = ¥32,400 より大きな利益が得られます。

この配当再投資の例のように、得られた利益を再び投資に回す事でさらに大きな利益を得られるのが複利の効果となります。

グラフで比較

前述の配当金を再投資し続けたケースと、配当金を投資に回さない or そもそも年間36万円を投資ではなく単に貯金に寝かしておいた場合を30年間続けたケースの差を表したグラフが以下となります。

・・・配当金を再投資し続けたケース(配当利回り 3% )
・・・年間36万円を投資ではなく単に貯金に寝かしておいた場合を30年間続けたケース(利息 0.01% )

30年間の結果を見ると、の貯金していただけの場合と比べて、の配当金再投資の方は複利によって ¥6,311,000 (貯金だけの場合の1.58倍) 多く資産形成が出来た結果となります。

もちろん上記は毎年安定して配当金3%が得られる状況を継続できる事、また収入から生活資金を差し引いた残りから投資資金として年間36万円を捻出し続けられる事が継続できる事、という前提が成り立つ事が必要ですが、老後2000万円(もしくはそれ以上)が必要と言われている私のような現役労働世代において、お金にも働いてもらう事で老後に600万円の余裕ができるのはかなり安心感があると私は考えます。

それではまた〜

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