気になるニュースまとめ【23/10/10】

2023年10月10日

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

中東情勢をめぐり、米国から中国への牽制

• 米国上院多数派党首チャック・シューマー議員は、中国に対し、イスラエルとハマスとの対立が拡大するのを防ぐために、イランに対する影響力を利用するよう要請したと発表しました。
• シューマー議員と他の5人のアメリカの上院議員（共和党と民主党の両方を代表）は、他の高レベルの会議と同様に、月曜日に中国の習近平国家主席と会談しました。
• この会議は約80分続き、シューマー議員が予想していた時間の約2倍でした。
• 中国の外務省のスポークスパーソンである毛宁氏は、「私たちは民間人の犠牲に深く悲しみを感じ、民間人を傷つける行為を反対し、非難します」と述べ、地域を不安定化させ戦闘をエスカレートさせる行為に反対すると述べました。
• ハマスの攻撃の前例のない性質は、イランが関与している可能性があるとの懸念を引き起こしました。ハマスのスポークスパーソンであるガジ・ハマド氏はBBCに対し、イランから直接的な支援を受けて攻撃を行ったと述べました。

コロナ明けの反動のPC不況期をようやく脱出か

• 2023年の7-9月期（Q3）の世界のパソコン出荷台数は前年同期比9%減少した。これなら米調査会社ガートナーが公表。
• 主要メーカーの中で、アップルの出荷は24％減少したのに対し、HPが6.4％増と唯一成長を記録。
• 世界市場のシェアでは、中国のレノボ・グループが約25％で首位を維持。
• ガートナーのアナリスト北川美佳子氏は、「市場は2年続いた下降トレンドの底打ちを迎える可能性がある」と予測。
• 北川氏はまた、「PCベンダーにとっては、2023年末までに最悪の状況が終わる可能性があるという見通しは朗報だ」と語った。

利上げにも関わらず、米国企業の借り入れが増加中？

• 米連邦準備制度理事会（FRB）のパウエル議長は、過度な借金と消費の習慣を制御しようと取り組んでいるが、そのメッセージは米企業のCEOとCFOたちには十分伝わっていない。
• 利上げが進行するにつれて負債返済のコストが増加するが、多くの企業はこれを無視してさらに債券市場で借入れを行い、負債を増やしている。
• 利上げが始まった2022年初から現在まで、投資適格級の企業はその純債務を5000億ドル以上増やし、ジャンク級格付け企業も増加傾向にある。
• 今後は、企業の借入れブームを鎮めるために、パウエル議長が利上げを続ける必要があるか、または予想以上に長期間高金利を維持しなければならない可能性がある。
• 一方で、この動きのリスクとして、パウエル議長の行動が過大となり、経済を後退させてしまう可能性がある。その場合、大量の借金を抱える企業は最も大きな打撃を受けることになる。