気になるニュースまとめ【23/10/30】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
なし崩し的に高まる日銀への金融政策修正期待
- 日本銀行はこの週の金融政策決定会合を控え、物価見通しの上方修正と円安進行、長期金利上昇など、市場の政策修正に向けた期待が高まっている。
- ドル円相場が1ドル=150円を突破し、さらなる円安を防ぐための政策修正が必要な状況である。
- しかし、日銀の政策修正にはマイナス金利政策の解除などがあり、これにより日本の物価見通しが急激に上昇するリスクもある。
- 調査では、2%物価目標を持続的に達成する可能性が高まっているエコノミストが71%で、その額自体がマイナス金利廃止を示唆している。
- 日銀は金融政策運営について、物価目標実現の距離感を示すために、どのような説明を行うのか、政策決定とともに市場の注目が集まっている。
日本勢のEV もテスラ同様のギガキャスト製造手法を導入の流れ
- トヨタ自動車は、おもちゃの車を作るような技術である「ギガキャスト」を採用すると表明し、その技術が日本での普及を期待されています。この技術は、車体を3つに分け、各部品を大型の鋳造機で一体成形し、従来の数十点もの部品を溶接する手法に比べて、製造工程の削減を実現します。
- ギガキャストは、3年前に米EV大手テスラが導入して以来、SUBARUをはじめとした日本の自動車メーカーや部品大手が技術の採用を進めています。また、世界的には電気自動車の普及が進む中国やVW、ボルボといった欧州の大手も導入を検討しています。
- 日本では、供給網の確立や大型の設備の搬送など、ギガキャストの導入には課題がまだ存在します。しかし、一部の地方の工場はこれを商機と見て整備を進めており、将来的にはギガキャストが主流になるとの見方もあります。
- しかし、トヨタやSUBARUなどはテスラが進めるこれ以上の技術の高度化には慎重で、多くのメーカーがいまだ「大きければ大きいほどいい」とは判断していないとの見方を示しています。
- 日本の自動車メーカーがEVモデルの投入を本格化するなか、ギガキャストはコスト削減に向けた選択肢の1つとなり得ることは間違いありません。
【知識系】新興国を中心に、中産階級の増加傾向あり
- 2024年には1億1300万人が世界的な中産階級に加入すると見込まれています。World Data Labの定義では、これは1日ごとに最低12ドル(2017年の購買力平価で計測)を使用する人々を指します。
- 大半の加入者はアジアから出てきます。アジアは2024年の新消費者の81%を占めると見られています。
- 中国とインドは、2024年に世界の中産階級に追加される最も大きな供給源と見られています。両国とも人口が多く、所得レベルが上昇し、都市化率が高い。
- インドネシアとバングラデシュは、それぞれ500万人の消費者を追加すると見込まれています。これらの国々はどちらも人口ピラミッドが広がっており、平均年齢が比較的若く、労働力が増加しています。
- アフリカ地域からはエジプトとナイジェリアだけが2024年に100万人以上の消費者を供給すると見込まれています。これらの国々は、成長可能性が高く、出生率が平均以上という特徴を持っています。