気になるニュースまとめ【23/12/1】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
目次
米国のMMFの残高が過去最高
- 米国のマネー・マーケット・ファンド(MMF)の資産残高が過去最高を更新し、11月29日に5兆8360億ドルに達した。これは、金利の上昇と米国の最初の利下げ予想によるものである。
- 11月29日までの週間で、MMFへの資金流入は約730億ドルに達し、これは3月の米銀行システムの混乱以来最大である。
- 米投資信託協会(ICI)によると、資金流入の大部分は機関投資家によるもので、利下げの予想による投資戦略の変更が影響している。
- 2022年からの米金融当局の積極的な引き締めサイクル開始以来、個人投資家もMMFに資金を流入させている。金利の動向が影響している。
- ガバメントMMFの資産は715億ドル増加し、プライムMMFの資産は21億9000万ドル増加した。これは金融市場の動向に対する反応と解釈される。
Nvidia のGPUが向かう先は地政学的な要所
- シンガポールからの売上が、Nvidiaの四半期売上の約15%、すなわち27億ドルに達し、前年同期の5.62億ドルから404.1%増加した。これはデータセンターの需要増加によるものである。
- Maybank SecuritiesのアナリストJarick Seet氏によると、シンガポールには多くのデータセンターとクラウドサービスプロバイダーが存在し、これがNvidiaの売上増に貢献しているという。
- Nvidiaの第三四半期の売上高の80%がデータセンター部門からのもので、残りはゲーム、プロフェッショナルビジュアライゼーション、自動車などから構成されている。
- Citiアナリストによると、シンガポールはデータセンターを設置するための専門的なクラウドサービスプロバイダーの成長地域である。
- 2022年1月には、シンガポールがデータセンター用地の供給を一時停止していたモラトリアムを解除し、Equinix、Microsoft、中国のデータセンターソリューションプロバイダーGDSなどに新しいデータセンタープロジェクトの開発権を授与した。
躍進が予想されるアジアの新興国群
- S&P Globalによると、2023年以降、アジア太平洋地域の経済成長は中国ではなく、南アジアと東南アジアが牽引すると予測されている。
- インドのGDP成長率は2024年に6.4%に達し、2026年には7%になると見込まれている。
- 一方、中国の成長率は2023年に5.4%と予測され、2024年には4.6%になると予想されている。
- S&P Globalは、インドの国内消費の増加が食品インフレーションと輸出活動の低迷を相殺していると分析している。
- しかし、中国の不動産セクターの混乱が経済に対する脅威となり続けるとS&P Globalは警告している。
【知識系】2年間使用されていない Google アカウントの削除開始
- Googleは、2年間使用されていないGmailアカウントを新しいセキュリティポリシーに基づき、今週金曜日から削除し始めると発表した。
- この変更は12月に実施され、未使用のアカウントに保存されているメールや写真などのデータも削除される。
- Googleは、アカウント削除の通知を複数回行い、削除前に回復用のメールアドレスにも通知を送る予定である。
- アカウントをアクティブにするには、サインインするだけで良く、メールの閲覧やGoogleドライブの使用などのアクションを行うことで、アカウントはさらに2年間開かれた状態が維持される。
- Googleによると、この新しいポリシーはユーザーセキュリティを保護するためのもので、未使用のアカウントはハッキングのリスクが高いとされている。
不作に悩むディズニー映画
- ウォルト・ディズニーの記念作品「ウィッシュ」の興行成績が予想の半分に留まり、ディズニー映画部門の赤字問題が浮き彫りになった。
- 「ウィッシュ」は、製作費約2億ドルをかけたものの、感謝祭の週末の興行収入は約3160万ドルにとどまり、同期間の興行成績で3位に甘んじた。
- ディズニーの映画スタジオは、ストーリーテリングを中核とするものの、失敗の原因分析が喫緊の課題となっている。
- 「ウィッシュ」は過去のディズニープリンセス映画へのオマージュ要素が含まれていたが、現代の少女たちはよりリアルなヒロインやスターを求めている可能性がある。
- ディズニーのCEOボブ・アイガーは、映画事業の業績について「質が重要」と述べ、今後の作品の質を向上させるために公開日程の見直しを行っている。