気になるニュースまとめ【23/12/8】

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

日本のGDP速報値、下方修正に改定

  • 日本のGDP改定値、下方修正: 2023年7月から9月期の実質GDP改定値が速報値より下方修正され、前期比年率2.9%減、前期比0.7%減となった。これは4四半期ぶりのマイナス成長で、個人消費の減少と民間在庫のマイナス寄与が拡大したため。
  • 経済回復の弱さが明らかに: 物価高の影響とコロナ禍からの回復の弱さが顕著になり、個人消費は0.2%減少。円安の影響も見られ、設備投資も下押し圧力となった。
  • 日銀の政策修正に注目: 植田和男総裁や氷見野良三副総裁から政策修正に前向きな発言があり、市場ではマイナス金利政策の早期解除観測が広がっている。ただし、GDPの成長鈍化が示されたことで、日銀の政策決定はより難しくなる見込み。
  • 消費の弱さがリスク: 楽天証券経済研究所のチーフエコノミストは、景気悪化の中でのマイナス金利解除は日銀にとってリスクが高いと指摘。来年の欧米景気の悪影響を考慮し、日銀は慎重な政策運営を迫られている。
  • エコノミストの予想: ブルームバーグ調査によると、日銀が短期政策金利を引き上げる時期について、エコノミストの67%が来年4月までと予想。しかし、12月の会合では94%が現状維持を見込んでいる。

中国EC Temu の躍進

  • Temu、アメリカのディスカウントストア市場への参入: 中国の急成長中の電子商取引プラットフォームであるTemuが、$4のホームデコレーションや$10のシャツを販売し、アメリカのドルストア、特に業界リーダーであるDollar Generalに挑戦している。
  • 市場シェアの急増: Earnest Analyticsのデータによると、Temuはアメリカにおけるディスカウントストアカテゴリーで約17%の市場シェアを占めており、Five Belowは8%、Dollar Generalは43%、Dollar Treeは28%となっている。
  • ソーシャルメディアインフルエンサーを活用: 2022年9月にアメリカで開始されたTemuは、ソーシャルメディアインフルエンサーを使用し、従来の店舗よりも優れており手頃な価格の商品を宣伝し、急速に人気を獲得した。
  • ドルストアへの脅威: Temuは$12のドレスや$20のスニーカーなどのアパレル商品を販売し、ドルストアと同様の休日の装飾品や収納容器、おもちゃも提供している。分析家たちは、Temuが今年国際展開を拡大するにつれて、160億ドル以上の収益を生み出すと予想している。
  • ドルストアの反応と市場の動向: Dollar General、Dollar Tree、Five Belowは、研究に関するコメントに応答していない。アメリカのドルストアは、比較的小規模なオンラインプレゼンスと異なる顧客層を理由に、Temuからの売上げへの影響を認めていない。しかし、ドルストアは消費者の需要の変化や運営上の失敗に直面している。

米国マクドナルドの新レストラン展開

  • マクドナルド、新ブランド「CosMc’s」を開始: マクドナルドは、新しいスピンオフブランド「CosMc’s」の最初の店舗を今週イリノイ州ボリングブルックにオープンする。この新ブランドは、アメリカ全土および他の市場での展開可能性をテストするため、2024年末までにテキサス州を含む9つの店舗を含む計10箇所を開設する計画である。
  • ブランド名の由来とコンセプト: 「CosMc’s」の名前は、1980年代後半から1990年代初頭の広告に登場したマクドナルドランドのマスコット「CosMc」に由来している。このブランドは、ピックアップスナックやコーヒーを手軽に入手できる迅速で便利な方法として位置づけられている。
  • 新メニューの導入: 新しいメニューには、エッグマクマフィンやM&Mマックフルーリーなどの古いお気に入りと、チュロフラッペやプレッツェルバイツなどの新商品が含まれている。
  • 市場戦略と長期目標: マクドナルドは、カスタマイズ可能な飲料とコーヒーを販売するブランドを意図的に作成し、午後のセグメントで人気を獲得することを目指している。同社は、2027年までに新しいレストランの開発や100万人以上の新しいロイヤルティプログラム会員の獲得、Googleとの戦略的パートナーシップなどの長期目標を発表した。
  • 過去の拡大試みと現在の展望: マクドナルドは以前、ドナトスピザやボストンマーケット、そして新興のチポトレメキシカングリルに投資したが、2000年代初めに全てから撤退した。しかし、今回の「CosMc’s」のテストが成功すれば、世界中に展開する可能性がある。

アジアへの不動産投資の動向

  • 香港の不動産市場、価格低下中: ポートウッドキャピタルのピーター・チャーチハウスによると、香港の不動産市場はピーク時から約20%下落しており、現在が自宅を購入するのに良い時期かもしれないが、投資家にとっては慎重に考えるべき時期である。
  • 投資家と住宅所有者の違い: 住宅所有者にとっては、住宅価格がこれだけ下落している現在が購入のチャンスかもしれないが、投資家はオーストラリアやニュージーランドを検討すべきだとチャーチハウスは述べている。
  • 香港の不動産価格、更なる低下の可能性: DBS香港のジェフ・ヤウによると、香港の住宅価格は2024年にさらに10%下落する可能性がある。香港政府は不動産市場を活性化させるために、2022年10月に不動産購入者に対する印紙税を減税した。
  • 高いレンタル収益を求める投資家: チャーチハウスによると、香港はレンタル収益を求める投資家にとっては適していない。香港のレンタル収益率は現在3%以下であり、住宅ローンの実質金利は4.1%を超えるため、「負のレンタルキャリー」が発生している。
  • 良好なレンタル収益を提供する市場: チャーチハウスは、この地域で最も良いレンタル収益を提供する市場はオーストラリアとニュージーランドであり、住宅または商業不動産の収益率は6-8%、場合によってはそれ以上になる可能性があると述べている。また、日本では約5%から6%のレンタル収益率が一般的である。

【知識系】TV広告の支出額 企業ランキング

  • 2023年のアメリカのテレビ広告支出: 2023年、アメリカの放送およびケーブルテレビにおける広告支出は、予測によれば61.3億ドルに達するとされている。視聴率は低下しているものの、伝統的なテレビはストーリーテリング広告に最適なプラットフォームであり、特定の視聴者セグメントをターゲットにすることができる。
  • トップ10の国民的テレビ広告主: プロクター&ギャンブルが109.3百万ドルで最大の広告主であり、消費者包装財の分野におけるリーダーである。次いで、製薬会社のアッヴィとGSKがそれぞれ81.4百万ドル、52.8百万ドルで続く。全体として、製薬業界がトップ10の広告支出の最大のシェアを占める。
  • 地方テレビ広告支出のトップ10: 一方、地方の放送とケーブルテレビ広告主のトップ10には、自動車セクターが7つを占める。ゼネラルモーターズが41.6百万ドルでトップであり、トヨタが24.9百万ドルでそれに続く。
  • アメリカのテレビ視聴傾向: 現在、アメリカのライブテレビの視聴者は主に65歳以上の層によって構成され、彼らは1日約5時間テレビを視聴している。対照的に、25-34歳の層は1日わずか約1時間12分のライブテレビを視聴している。
  • 広告支出の将来の動向: 視聴率の低下にもかかわらず、2027年までにストリーミングプラットフォームへの広告支出は409億ドルに跳ね上がり、2023年から63%増加すると予測されている。

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