気になるニュースまとめ【23/9/28】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。本日はトピック多めです。
目次
米国10年債利回りが上昇中
- 米国の10年物国債利回りが、15年を超える期間で最高レベルに到達。これは、インフレが持続し、予想以上に長期間にわたり金融政策が厳格化することへの恐怖からの反応と思われる。
- 10年物国債利回りは5ベーシスポイント上昇し、4.612%に達した(2007年以来の最高レベル)。また、2年物国債利回りも6ベーシスポイント上昇し、5.139%となった。
- 米国商務省は、8月の耐久財受注が0.2%増加し、ダウ・ジョーンズの調査で予想された0.5%の減少を上回ったと報告した。
- さらに、一部の重要なデータポイントが予測を下回った。また8月の新築住宅販売と9月の消費者信頼感指数は、いずれも見積もり以下だった。
- 一方で、10月1日以降に米国政府の閉鎖が始まる可能性についての懸念が続いています。これは連邦政府の資金供給をめぐる合意がない場合に発生する。
NVIDIA GPU の供給安定化により、Microsoft Azure + OpenAI の稼働が安定化へ
- Microsoft の CTO であるケビン・スコット氏は、Nvidia の GPU の供給が改善してきていると述べた。
- Microsoft Azureクラウドで動作する OpenAI の ChatGPT のため、GPU の需要が増している。
- 半導体への投資を進めてきたが、スコット氏は過去数年間で Nvidia のチップが最良の選択であったと語った。
- Nvidia の GPUは、Microsoft が OpenAI の ChatGPT チャットボット を昨年末に立ち上げて以来、需要が急増していた。
Meta の AI技術開発に期待
- Meta は、新たなAIツールと有名人が推薦するデジタルアシスタントを開発。同社CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、これらの技術がメタバースの推進に寄与すると期待している。
- 本社で開催されたVR開発者向けのイベント「Meta Connect」で、新たなQuest 3 VRヘッドセットと最新のRay-Banスマートグラスを公開。
- ユーザーは、Facebookの各種チャットアプリで、書き込みプロンプトを通じて自動的に作成されるデジタルステッカーを共有することが可能になる。プロンプトを書き込むことで、カートゥーン風のデジタルステッカーを生成できる。
- ザッカーバーグCEOはまた、来月に Instagram に登場する新たなAI搭載の編集ツールも紹介した。このツールでは、ユーザーが書き込みプロンプトを利用して写真や画像を加工できる。
- 新しいMeta AIデジタルアシスタントは、テキストクエリに対する洗練された回答を生成する ChatGPT のようなもので、特定のリアルタイム情報を必要とするプロンプトへの回答を作成する助けとなる。
ChatGPTの影に隠れがちだが、Meta は大規模言語モデル (LLM) 開発の先駆者的な企業。自社のサービスに付加価値を加えるツールやサービスが期待される。(Meta開発の LLM : Llama2 )
Costco の金塊販売が話題に
- Costco が1オンスの金塊を販売し、在庫が数時間で完売。背景に、金の価格は過去1年で15%以上、過去5年で55%以上上昇している事が挙げられる。
- Costco の金塊売り上げは好調で、在庫補充のたびにすぐに売り切れる状況。オンライン販売のみであり、会員だけが購入できる。
- 価格は明らかにされていないが、Reddit上の投稿によれば、最近の価格は約1,900ドルだったとのこと。金塊の購入は会員ごとに2つまでに制限されている。
- 金塊の販売は Costco のプロモーションの一環として効果的であり、一部の客層には魅力的である可能性がある。
- 銀行規制が厳しくなり、商業不動産市場に問題が迫る中、インフレが依然として厳しいため、金や銀の安全資産としての需要が強まる可能性がある。
SpaceX は米国の軍事面でもサポートへ
- 米国国防総省は、SpaceX が開発中の Starshield ネットワークの初契約を行った。これは、同社の Starlink 衛星インターネットシステムの軍事専用バージョンとなる。
- 9月1日にSpaceXには、最大で7000万ドルの価値がある Starshield の契約が1年間与えられた。
- 米国国防総省は既に同社のロケット打ち上げの買い手であり、そのStarlink衛星インターネットについての関心が増してきていた。
- Starshield契約の初期段階は、SpaceXに1500万ドルを9月30日までに提供するよう義務付けている。 これは、防衛省の各部門を通じて54の軍事の「ミッションパートナー」をサポートするサービスを提供する。
- 今年6月には、SpaceXはウクライナで使用するための Starlink 地上端末の購入契約を得ていた。
米国の雇用統計結果の数値の信ぴょう性
- 米国の雇用市場では「ゴースト求人」が増加し、求職者およびエコノミストにとって問題となっている。調査によると、報告されたゴースト求人の件数はコロナ禍以前の2倍(!) に増加している。
- この現象を受け、労働省の雇用動態調査(JOLTS)の結果に対する懐疑的な見方が強まっている。特に、労働市場の過度な逼迫を示す主要な証拠として米金融当局がこの統計を引用しているため、注目を集めている。
米国政府の閉鎖懸念と併せて、しばらく米国の統計結果はあてにしすぎない方が良いかも。
大手保険会社はどこも談合か
- 日本経済新聞によると、東京海上日動火災保険、損害保険ジャパン、三井住友海上火災保険、あいおいニッセイ同和損害保険の4社による企業向け保険料の事前調整が、少なくとも100社に達していた。(保険入札案件等も含まれる模様)
- 金融庁は調査結果を詳細に検討し、事前調整がなされた動機や原因を明らかにする。法令違反が明らかになった場合、業務改善命令などの行政処分も検討する。
- 保険会社各社は調査結果についての具体的なコメントを控えている。ただし、すべての企業は金融庁への報告に対して真剣に対応すると述べている。
- このニュースの影響は株価にも表れており、大手損害保険3社の株価は下落。
- この問題は規制当局が満足するような是正措置を講じるには何年もかかる可能性があり、経営陣の注意が他の問題から移り、潜在的なリスクが高まると専門家は示唆している。