気になるニュースまとめ【23/9/29】

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

インドの人口は中国を超えたが、中身は伴っているのか

  • インドの労働年齢人口の割合は大きいものの、15歳から64歳までの労働力は全体の51%を占めるだけで、これは中国の76%に比べて大幅に少ない。
  • インドが2030年までに中国と同じ労働力規模を達成するには、参加率を70%以上にする必要があるとの意見がある。
  • インドの労働力の生産性もまた問題で、これは教育と医療の基準の不足に起因すると、オックスフォード・エコノミクスが指摘している。
  • 女性労働力は中国の71%に対し、インドは僅か25%しかなく、これはパキスタン(26%)やバングラデシュ(40%)等、より貧しい経済を持つ国々よりも低い。
  • 教育や医療の質を改善するためには資金調達が極めて重要であり、現在の教育支出はインドのGDPのわずか2.9%に過ぎず、2020年に政府が目標としていた6%には達していない。

中国が支援するロシアの戦争経済

  • 中国の企業は、ロシアの戦争経済と軍事能力を増強するために重要な役割を果たしている。ロシアの税関データによれば、2023年8月までにドローン、ヘルメット、ベスト、無線機などの軍事物資を輸入している。
  • 見落とされがちな貿易フローがロシアの攻撃行動を直接的、間接的に支援している。特に軍事または市民利用の機器や異なる目的の商品の輸入が増えている。
  • ロシアと中国の相互貿易総額は2022年に過去最高の1,900億ドルを記録し、2023年はそれを超える見込み。中国はロシアの輸入の約半分を占めており、戦争前には4分の1程度だった。
  • 中国からロシアへの半導体の販売は2022年に5億ドル超に達し、2021年の2億ドルから大幅に増加。また、2023年3月までに中国からロシアへのドローンの販売は1,200万ドルを超えた。
  • これらの貿易フローが進行している一方、中国政府はロシアとの貿易が「通常の経済協力」であり、「第3者」を対象としていないと主張している。

Microsoft と AMD の良好な関係

  • マイクロソフトの最高技術責任者であるケビン・スコット氏は、AMDのグラフィックカードが今後ますます重要になると述べ、AMDの株価が約5%上昇した。
  • 両社は、PC、ゲームコンソール、クラウド領域などで長い関係を持っており、AMDはAIチップ市場で優位を占めるNvidiaの追撃を図っている。
  • 今年に入り、Nvidiaの株価はほぼ3倍に、AMDの株価は約60%上昇している。特にOpenAIのChatGPTチャットボットの2022年末のローンチ以降、テクノロジー業界は大規模な言語モデルに注目している。
  • AMDは今年6月、今年の第3四半期にMI300Xチップをクライアントに提供し始めると発表した。このGPUは、AIモデルに特化して設計されたものである。
  • マイクロソフトとAMDは長年のパートナーシップを持ち、マイクロソフトにとっては、より多くのベンダーから高性能チップが市場に出ることが重要である。

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