気になるニュースまとめ【23/10/11】

興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。

中東情勢をめぐるあれこれ

  • イスラエルのネタニヤフ首相が取り組んでいた司法制度改革に対する国内抗議活動は、イスラム組織ハマスによる奇襲攻撃と、レバノンへの紛争拡大の懸念とにより一時的に沈静化。野党はネタニヤフ首相との挙国一致の戦時内閣づくりを議論している。
  • 長期化が必至の厳しい軍事作戦の中で、ハマスの奇襲を事前に把握できなかった事実により、ネタニヤフ首相が政権の座に留まることができるかどうか不明確。
  • イスラエル軍はハマスの攻撃に対する報復として空爆を開始、地上部隊の投入の可能性もあり。奇襲を防げなかった理由の調査はその後に行われる見込み。
  • 団結の機運が高まる大きな理由は、ハマスの奇襲に続きレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラによる同様の攻撃への懸念。ハマスとヒズボラは共にイランの強い支援を受けている。
  • 米国が仲介するサウジアラビアとイスラエルとの関係正常化に向けた協議は、イスラエルが軍事行動に全力を注いでいる間は一時停止となる見通し。

X (Twitter) は相変わらず偽情報がまん延

  • ソーシャルメディアのX(旧ツイッター)で、ハマスによるイスラエル攻撃を巡る混乱や対立を引き起こす投稿や誤報が拡散し、イーロン・マスク氏による買収と仕様変更で、Xが危機発生時の信頼できない情報源であることが明らかになったと専門家らが指摘している。
  • ハマスの奇襲攻撃後、空爆の様子や破壊された建物の画像や動画が大量に投稿され、未検証の情報や古い画像を最新のものであるかのように見せかける投稿が増えた。それらの多くは、認証マークの付いた匿名のアカウントから投稿されていた。
  • マスク氏によるポリシー変更や複数の情報が災害時の信頼性を低下させ、誤情報が広がる傾向が顕著になったと研究者らは指摘している。
  • マスク氏がユーザーに対して誤情報や誤解を招くような情報を流すアカウントをフォローするよう勧める投稿をしたが、後に削除した。
  • Xの会社アカウントは、イスラエル攻撃に関する投稿が5000万件を超えており、「全社横断的なリーダーグループは今回の状況を最高レベルの対応が必要な危機だと評価している」と説明している。また、「困難ではあるものの、何が起きているかをリアルタイムで理解することは公共の利益にかなうと考えている」とした。

【基礎知識】武装組織ハマスとは

  • パレスチナの武装組織ハマスは、先週末にイスラエルに対する破壊的な攻撃を開始し、大きな死傷者を出しました。この攻撃は世界中の注目を集め、ハマスの行動原理やその未来に関する新たな疑問を投げかけています。
  • ハマスの発動した陸・海・空の均衡攻撃は、地域の混乱を引き起こし、何百人もの人々が命を失い、何千人もが負傷しました。ハマスの戦闘員は、100人以上のイスラエル市民、兵士、外国人を人質に取りました。
  • ハマスは1987年に設立され、イスラエルに対しイスラミック・レジスタンス・ムーブメントとして行動しています。彼らはパレスチナに独立したイスラム国家を建設しようとしており、2007年からガザ地区を支配しています。なお、ガザ地区は67年の六日間戦争以降、国際法違反とされるイスラエルの占領地の一つとなっています。
  • 2007年以降、イスラエルはガザ地区に対して陸・海・空封鎖を敷いています。イスラエルはこれがハマスに対する攻撃防止に必要だと主張していますが、この封鎖は国連や国際人権団体から非難され、ガザは"最大の野天刑務所"とも評されています。
  • ガザ地区の生活条件は深刻で、人口の半分が19歳以下の若者でありながら、イスラエルの長期的な封鎖と輸出入禁止により経済は壊滅状態です。ガザの失業率は40%を超え、人口の65%以上が貧困ラインを下回っており、食糧不安に陥っている人々が63%もいます。

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