気になるニュースまとめ【24/01/15】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
目次
日経平均が35,000 ポイントを達成
- 日本の日経平均が35,000ポイントを超え、34年ぶりの新高値に到達し、1990年2月以来の最高水準を記録。
- アナリストは日本市場の長期的な見通しに楽観的だが、短期的には一息つく可能性もある。
- 市場のパフォーマンスに寄与している要因には、日本銀行の支援的な金融政策、東京証券取引所の企業統治対策、日本のデフレーションサイクルからの脱却への期待が含まれる。
- バンク・オブ・アメリカは、現在の市場ラリーを2023年の類似の上昇と比較し、賃金上昇とコストプッシュインフレの弱化の影響を指摘。
- 技術的分析では、日本市場が過度に評価されているわけではないが、さらなる大幅な成長の余地は限られている可能性があり、短期的な一時停止があり得るが、全体的な上向きのトレンドは続くと予測。
台湾選挙が終了し、ねじれ国会の状態へ
- 民主進歩党(DPP)の賴清德が2024年の台湾大統領選挙で40%の得票率で勝利したが、DPPは議会の過半数を失った。
- 国民党(KMT)は52議席を獲得し、DPPの51議席をわずかに上回り、いずれの党も過半数を得ていない分裂した議会の中で優位に立つ。
- 賴の大統領就任と分裂した議会は、より穏健な政策アプローチにつながる可能性があり、8議席を持つ台湾民衆党(TPP)が連立政権形成において重要な役割を果たすかもしれない。
- この政治状況は、KMTとTPPがより和解的な姿勢を支持しているため、中国に対する抑制されたアプローチをもたらす可能性がある。
- 賴の課題には、分断された議会を航行すること、緊急の経済的・社会的問題に焦点を当てること、中国との関係を管理しながら台湾の民主的価値を維持することが含まれる。
中東情勢の心理的影響により、米国人旅行者が減少
- イスラエル・ハマス戦争は世界的な旅行パターンに影響を与え、2023年後半の中東への国際到着は2019年の数値と同等だったが、減少した旅行者の信頼感により期待された成長には及ばなかった。
- アメリカ人の5人に1人が、戦争の影響で旅行計画を変更しており、キャンセルは中東や北アフリカだけでなく西ヨーロッパや米国内の旅行にも及んだ。
- 米国内でのキャンセルは、紛争に起因する社会的な緊張と安全への懸念、ヘイトクライムの増加と一般的な不安から生じたとされる。
- 米国務省は世界的な注意勧告を発出し、旅行者の信頼感を低下させ、2019年の水準を下回る米国内旅行への減少をもたらした。
- 中東、北アフリカ、東ヨーロッパへの旅行に対する安全リスクの認識が高まっており、2024年の旅行予約における大きな障害となる地政学的な紛争が指摘されている。
シンガポールの消費文化の先頭を走る Z世代
- シンガポールでは、ジェネレーションZがオンラインショッピング革命の最前線に立ち、新しい購買体験のためにソーシャルメディアプラットフォームを利用している。
- Metaとベイン&カンパニーの報告によると、シンガポールのジェネレーションZの72%がオンラインショッピングを好むが、特にソーシャルメディアを通じており、TikTokやInstagramなどのプラットフォームが人気のショッピング場所になっている。
- エンターテインメントと情報を組み合わせてオンライン購入を促進する「ショッピングエンターテインメント」のトレンドが勢いを増しており、ジェネレーションZのショッピングにおける真実性と感情的な関与への欲求に訴えかけている。
- ジェネレーションZは消費者市場でますます影響力を増しており、彼らの支出力が増加し、彼らの選択だけでなく、より年配の世代の選択にも影響を与えている。
- ソーシャルメディアコマースは、Instagramの「ショッピング可能な投稿」のような機能や、より個人化されたニッチな製品推薦を提供するナノインフルエンサーの台頭など、ジェネレーションZの好みに合わせて進化している。
戦争継続を強行するネタニヤフ首相
- イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスに対するイスラエルの戦争が勝利するまで続けられ、国際司法裁判所を含む外部の当局者によって停止されないと述べた。
- 国際司法裁判所は最近、南アフリカからの主張を聞いた。この主張では、イスラエルがパレスチナ人に対するジェノサイドを行っているとされており、イスラエルはこれを強く否定している。
- 世界中で戦争の終結を求める抗議活動が発生しているが、ネタニヤフは国際的圧力や潜在的な孤立に動じることなく攻勢を続けている。
- 2023年10月のハマスによる攻撃によって引き起こされた紛争は、ガザで2万3千人以上のパレスチナ人の死亡と広範な破壊をもたらし、人道的危機が悪化している。
- ガザの人道的危機を軽減するようイスラエルに圧力をかける国際的な努力にもかかわらず、イスラエルの作戦は続いており、民間インフラへの影響とガザの大多数の人口の避難に大きな影響を与えている。
『安全資産』としての立ち位置が終わりつつある円
- 日本の対外純資産に占める直接投資の割合が増加し、証券投資を上回っている。
- この変化は、日本企業の輸出拡大から海外進出への戦略の転換を反映している。
- 危機時の安全資産としての円の役割が、この転換と製造拠点の空洞化により問われている。
- 最近の能登半島地震に対する円の反応は、直接投資は災害時に流動性が低く、容易に売却や送金が難しいことを浮き彫りにしている。
- 過去には危機後に日本の投資家が資金を本国に送金することで円が強まる傾向があったが、能登半島地震後の円の下落はこの傾向の変化を示しており、IMFのデータでは日本の直接投資が海外に大幅に増加していることが示されている。
注目を浴びる富士通の巨大冤罪事件
- 富士通の欧州部門のCEOであり執行役員でもあるパターソン氏が、英国で発生した一大冤罪事件について今週証言する予定である。
- このスキャンダルは、ロンドンの下請け郵便局長シーマ・ミスラさんが、富士通の提供した不完全なソフトウェアシステムのために横領で誤って有罪判決を受けたことに関連している。
- 郵便局は2000年から2014年にかけて数千件の横領事件を追及し、900件以上の冤罪判決、失職、破産、少なくとも4人の自殺を引き起こした。
- 英国郵便局のスキャンダルは、切手販売や年金受給などの古くて重要なサービスに関連し、約1100万人が視聴したテレビドラマをきっかけに再び注目を集めている。
- 富士通は、窓口で実際には発生していない現金不足を示すエラーをいつ認識したのか、そして被害者への賠償に分担すべきかどうかについて説明する圧力に直面している。2019年の裁判所の判決で「ホライゾン」会計システムの欠陥とバグに関する内部討論が明らかになり、富士通の関与が批判されている。
米国で優遇税制措置が合意ならば再びインフレ圧力発生か
- 米議会が企業や家計向けに700億ドル(約10兆1500億円)相当の優遇税制措置で合意すれば、米経済は想定外の財政拡大に直面する可能性がある。
- この措置の実現は、国家財政の方針を巡り対立する議会の交渉にかかっており、一部の共和党議員は大幅な歳出削減を求めている。
- 法案が可決されれば、現在ソフトランディングを目指している米経済にとって、利益とリスクがある。
- 余剰現金は個人消費を押し上げる可能性があるが、インフレ圧力の再燃リスクもあり、利下げの見通しを複雑にする恐れがある。
- 経済学者やアナリストは、税制優遇の最終的な詳細と構成がその影響を大きく左右すると警告しており、一部の提案は2025年まで延長される可能性がある。議会での進行中の議論は、州および地方税(SALT)控除の上限や低所得者向け住宅税額控除(LIHTC)の拡大を巡る意見の相違など、障害に直面している。