気になるニュースまとめ【24/01/22】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
米国の指標発表を控えて
- 今週発表される米国の国内総生産(GDP)と個人消費支出(PCE)価格指数のレポートが、連邦準備制度の将来の利率政策に影響を与える可能性がある。
- 2023年第4四半期の米国GDP成長率は1.7%と予測され、食品とエネルギーを除いたPCE価格指数は12月に0.2%、年間では3%の成長が見込まれている。
- シカゴ連邦準備銀行のオースタン・グールズビー会長は、インフレ傾向を特に重視し、データに基づく連邦準備制度の利率政策の重要性を強調した。
- 連邦準備制度による利率引き下げの市場予測は変化し、1月および3月の会合での利下げの可能性が低下している。
- 消費支出の増加、失業保険申請件数のデータ、住宅インフレなど、連邦準備制度の政策を形成する上で重要な要因が混在している。
生成AI とブロックチェーン
- ダボスの世界経済フォーラムでの幹部たちは、ブロックチェーン技術を使用してAIトレーニングデータを監視し、バイアスや誤情報を防ぐことを検討している。
- ChatGPTのようなAIモデルでは、トレーニングデータに偏見や偽情報が含まれている可能性があるため、バイアスに関する懸念が提起されている。
- ブロックチェーンはAIトレーニングデータを記録し、開発者がAIモデルがトレーニングされているデータのリスクを追跡し、緩和することを可能にする。
- Casper LabsとIBMは、データセットがブロックチェーン上に保存されるシステムを作成しており、AIトレーニングの検証と必要に応じてAI学習を「ロールバック」する機能を提供する。
- イノベーションのための暗号評議会のCEOシーラ・ウォーレンは、AIトレーニングデータの検証と管理のためのブロックチェーンの使用を、技術の画期的な応用として見ている。
日本が月面への軟着陸に成功
- 日本は最近、月面に軟着陸を成功させ、2030年までに世界中で100以上の月探査ミッションが計画されている中、米国、ロシア、中国、インドに続いてこの成果を達成した。
- 月への関心が再燃しているのは、宇宙で生活し、宇宙の資源を利用する方法を学ぶためであり、月は宇宙の豊かさへの足がかりとなっている。
- 国や企業は、月に豊富に存在するレアアース金属やヘリウム3に注目しており、後者は理論上、核融合炉を動力源として数世紀にわたって地球を動力供給する可能性がある。
- 月の水はもう一つの重要な資源であり、人間の生存に不可欠であり、ロケット燃料の成分として使用できるため、月は宇宙探査のための補給基地になる可能性がある。
- 月に重要な存在を確立することは、その国の政治・経済システムを反映し、地球や将来の宇宙飛行にとって有益な月の資源があるという信念が新たな動機となっている。
悲観が広がる中国資産
- 中国資産への悲観的な見方が株式以外にも広がっており、投資家は中国人民元と国債が他の新興国市場に比べてパフォーマンスを落とすと予想している。
- 最新の指標により確認された中国経済の停滞が弱気なセンチメントを強め、他の主要国と比べ利下げの余地が小さいと投資家は指摘している。
- みずほ証券のアジア為替担当チーフストラテジスト張建泰氏は、人民元が中国の成長見通しの弱さと中国銀行の低い純金利マージンにより短期的な圧力を受け続けると予想している。
- トレーダーは他の新興国市場に対してよりポジティブな見方を持ち、高利回り市場が予想される米利下げから恩恵を受けると見ている。また、韓国とインドの債券が主要な指数に組み入れられる可能性が資産価値を押し上げる要因になると考えられている。
- 中国資産の売却は主に株式に集中しているが、海外投資家の資金流出が続くと人民元への下落圧力が強まる。オフショア人民元は年初来で1%以上下落している。