気になるニュースまとめ【24/04/02】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
インドが中国を超えるための課題
- インドは、中国から離れる企業を引きつけることによって、アジアの主要な製造拠点になることを目指しており、製造能力でベトナムを超えるための課題を克服しようとしています。
- インドが直面している主要な課題には、輸入税の削減とサプライチェーン効率の向上が含まれ、これらを改善することで、現在アメリカとより強固な製造関係を持ち、生産コストが低いベトナムと競争することができます。
- アメリカの「フレンドショアリング」戦略は、インドやベトナムのような国への技術製造移転を奨励しており、インドはより多くの外国直接投資を引き付けるためにインフラの改善と輸入関税の引き下げが必要です。
- ベトナムは、アメリカとの既存の貿易協定、より高い輸出額、およびよりシンプルな規制環境といった利点を持っており、労働集約型産業にとってより魅力的なオプションとなっています。
- 課題にもかかわらず、インドのサプライチェーンと物流の近代化への取り組み、および技術部品の輸入税の引き下げは、中国からの多様化を求める外国の投資家や企業にとっての魅力を高める可能性があります。
金価格上昇はいつまで
- アメリカ連邦準備制度が利率を引き下げるとの期待と、金が安全資産としての地位を背景に、金価格が新記録を更新しました。
- 市場の投機家は、連邦準備制度の利率カットの予想によって元気づけられ、スポット金価格は1オンスあたり2,240.04ドル、米国の金先物は1オンスあたり2,257.10ドルに増加しました。
- 2月の連邦準備制度の主要なインフレ指標が前年比で2.8%上昇し、中央銀行が利率を下げる動きを見せる前に経済指標がそのような動きに合致するまで待つ可能性を示唆しています。
- 連邦準備制度は現在の利率を維持していますが、今年には3回の利率削減を予測しており、これが金と他の投資手段(例えば、低利率環境での収益性が低い債券)との魅力を左右しています。
- 金価格の急騰は、中央銀行と中国のような経済的課題を抱える国の民間投資家からの強い需要にも起因しており、金は魅力的な投資先となっています。
アジアが主導する世界経済の成長
- 世界銀行は、東アジアおよび太平洋地域(EAP)の成長が、中国での課題と政策の不確実性のために2024年に5.1%から4.5%に減速すると報告していますが、これは依然として世界で最も成長が速い地域です。
- 中国を除くEAP地域の成長は、2024年に4.4%から4.6%にわずかに増加すると予測されており、世界的な経済圧力の中での回復力を示しています。
- 中国の経済成長は、2023年の5.2%から2024年に4.5%に減速すると予測されており、消費者信頼の低下、高い負債水準、および不動産セクターのダウンターンの影響を受けています。
- 世界銀行は、多くのEAP諸国が輸出のために外需に依存しており、中国が地域の付加価値製品にとって重要な目的地であることを強調していますが、地政学的緊張と世界的な政策の不確実性がリスクをもたらしています。
- グローバルな貿易が回復しているにもかかわらず、EAP地域は保護主義政策、高金利、および増加した債務のために成長の制限に直面しており、競争を刺激し、インフラを改善し、教育を改革するための大胆な政策行動が必要です。