気になるニュースまとめ【24/04/15】
興味を引いた最近のニュースを要約してまとめています。
中国は石炭による発電を引き続き推進
- 2023年において、中国は新たに増加した世界の石炭プラント容量の三分の二を占め、世界的な石炭電力の増加を大きく牽引しました。
- グローバルエネルギーモニターの報告によると、年間石炭容量は48.4 GW増加し、2016年以来の最大の増加となり、主に中国の貢献によるものです。
- 化石燃料の依存を減らすための全球的な努力にもかかわらず、中国は昨年、世界のその他の地域の合計の約20倍にあたる70.2 GWの新しい石炭電力容量の建設を開始しました。
- 報告書は、気候目標を達成し、パリ協定の目標に従うために、特に中国が石炭プラントの廃止を加速する必要があると示唆しています。
- 石炭は中国の主要なエネルギー源であり続ける一方で、再生可能エネルギー容量の顕著な成長も見られ、中国のエネルギー政策の複雑な移行期を示しています。
米国製のチップを中国に売り込む米国企業
- 米国の高度なチップ技術の輸出制限にもかかわらず、インテル、ブロードコム、クアルコム、マーベル・テクノロジーなどの米国のチップメーカーは、中国市場を重要視し、そこで大きな収益を上げ続けています。
- 2022年10月に開始された米国の輸出管理は、特にAIアプリケーションで使用されるチップへの中国のアクセスを制限することを目的としていますが、中国市場向けに改良されたチップバージョンが開発されています。
- 半導体分野での自給自足を目指す中国の努力が強化されており、政府の大規模な補助金と国内チップ製造の進展が見られます。
- 米国の技術輸出制限戦略により、中国も米国の一部のチップの禁止など、両国がそれぞれのアプローチを修正しています。
- 地政学的緊張にもかかわらず、米国の企業は中国への投資を続けており、世界の半導体業界における複雑な相互依存関係が浮き彫りになっています。
イスラエル攻撃と外交努力
- イランがミサイルと無人機を使用してイスラエルに前例のない攻撃を行った後、外交努力により中東全域の全面戦争を防ぐことに焦点を当てています。
- 攻撃は予測されており、イスラエル軍はミサイルとドローンの99%を撃墜し、イスラエル側の死者は出ませんでした。これにより、両側が一定の成功を主張することが可能になりました。
- 当初ガザ危機の緩和に重点を置いていた米国主導の外交努力は、現在は安定を維持するためのイスラエルの測定された反応を確保する方向にシフトしています。
- 防衛成功はしたが、状況は依然として脆弱であり、政府内の強硬派からの圧力によりネタニヤフ首相がより強硬な姿勢を取る可能性があります。
- 被害を最小限に抑えるために調整された攻撃であったものの、専門家によると、この攻撃は地域をより大きな紛争に近づけており、エスカレーションを避けるためには繊細なバランスが求められています。
生保会社は円債へ回帰か
- 日本の生命保険会社は、マイナス金利政策の終了を受けて、利回りが2%に迫る超長期債に投資を増やす可能性が高いです。
- 金融政策の正常化と今年後半の利上げ予想にもかかわらず、生保は為替リスクと高ヘッジコストのために外国債券投資に慎重です。
- 2023年度には、生保は国内債券を約4.4兆円買い越し、外国債券の投資は減少しました。
- これまでの高いヘッジコストがヘッジ付き外債投資を抑えていたが、米国と日本の債券の利回り差は大きいものの、ヘッジコストを相殺するには不十分です。
- 専門家は、為替リスクを伴う「オープン」外債やクレジットリスクのある債券への投資が増える可能性があると指摘しており、円高と世界的な金利予測の変化により外国投資が難しい状況が生じています。
新興国投資の対象は中国からインドが主流へ
- ブルームバーグのMLIVパルス調査によると、投資家は割高ながらも高成長のインド株を好む傾向にあります。
- 調査では390人の回答者のほぼ半数が、アジア3大経済国の中でインドを最良の投資先として選びました。これは、中国株の魅力的な評価や日本の企業ガバナンスの進展にもかかわらずです。
- 今年に入ってインドと日本の主要株価指数は過去最高値を更新しました。インドは急速な経済成長により、日本は企業改革が追い風となっています。
- 調査では、今後12カ月間で中国株がインド株および日本株を下回ると予想されています。これは、中国の経済減速、デフレの懸念、そして不動産危機が原因です。
- 人口増加や中間層の拡大が企業利益の増加につながるという楽観があり、インドは地域で重要な市場とされています。