資産形成のための投資先の種類について【株式投資編】
今回から複数回に分けて、将来の資産形成のための投資先の種類について書いていきたいと思います。
今回は株式投資編となります。
- 株式投資の特徴
- メリット①:歴史が示す高い成長性
- メリット②:配当金がもらえる
- デメリット①:バブルと暴落による変動が激しい
- デメリット②:配当金がもらえなくなるリスク(減配・無配)
- 結論:株式投資は長期投資で付き合うのがオススメ
目次
株式投資の特徴
株式投資というのは、その名の通り株式市場で取引されている株式を売買する事で、株式自体の値上がり(もしくは値下がり)や、もしくは持っているだけで定期的にもらえる配当金で収入を得る事を目的としています。
また株式会社というのは世の中には無数にあるのですが、第三者が企業の株式を購入するためには株式市場という誰でも売買取引ができる所にアクセスする必要があります。また、その企業自体が市場に上場している必要があります。(日本の場合で言えば、東証○部上場企業、という呼び名が付いているのが上場している企業です。)
株式は昔は立派な紙で1,000株などと印字されたものを取り扱っていたそうですが、IT技術が進みネット証券取引が大きく普及した現代では株式自体が電子データで取引されているため、“市場”といっても概念的なものとなります。要はネットに繋がる環境と、証券取引用の口座があれば誰でも取引ができる気軽さが特徴です。(最近はスマホアプリでも取引可(!))
株式は企業の所有権(の一部)である事を考えると、本来は株の取引は大層なものであるはずなのですが、いとも簡単に、とてもカジュアルに売買取引ができてしまうのが資本主義の本質を垣間見ているようで恐ろしくも面白いですね😅
メリット①:歴史が示す高い成長性
株式に投資する一番のメリットは、過去の実績からあらゆる投資商品の中でトップクラスのリターンを得られる期待がある事です。
株価というのは以前の記事でも触れましたが、長期間で見てみると国の経済発展や企業の業績向上に連動して上がっていく傾向があります。
例えば以下は米国を代表する30企業の株価に連動するダウ平均株価指数のチャートとなりますが、今から約30年前の時点の株価と比べて2020年現在の株価は1988年時点の13.5倍にまで上昇しています。
世の中には株式/債券/不動産といった伝統的な価値観に根ざしたものから、最近の仮想通貨などハイテク技術を根拠とした新しい価値観に根ざしたもの等様々な投資先がありますが、伝統的で(そしてマトモな)投資先として、ここまでの高いリターンを得られる投資先というのは他に類がありません。
以下は有名なグラフですが、ペンシルベニア大学で金融学の教授を努めているジェレミー・シーゲル教授が1800年から2000年までの200年間で投資によるリターンの結果を示したものとなります。
以下で一目瞭然のように、株式投資は長期投資において最も多くのリターンを期待できる投資先だったという結果から、投資先の市場が経済成長を続ける限りは今後も最も大きいリターンが期待できると考えられます。
メリット②:配当金がもらえる
株式投資というのは株式を購入する行為であり、つまりは株を買った企業のオーナー(所有者)になるという事を意味します。
オーナーとしてどの程度の権限が持てるかは持っている株式の数によりますが、企業のオーナーは持っている企業が上げた利益の一部を配当金として受け取る権利があるため、オーナーは株式を持っているだけで定期的にお金(配当金)が貰えるようになります。
まだこれから大きく成長していく段階にある企業などは、儲けた利益は自分(企業)の業務の成長のために100%使いたいため、配当金を出さない場合もあります。(例えば、米国企業のAmazon.com が配当を一切出さずに自社の成長のために使う事で有名です)
一方で、ある程度成熟して安定経営している企業などは儲けた利益の多くを配当金として配り株主に還元していく傾向があるため、そういった企業の株式を狙って買えば、持っているだけで毎年お金💰が貰える(まさに夢のような)資産となってくれます。
デメリット①:バブルと暴落による変動が激しい
最大のデメリットとしては、株式の価格はその時々の経済状況や社会情勢によってバブルになったり、反対に暴落したりと変動が激しい事にあります。
バブルと暴落は10年おきくらいで起きており、株価が需要と供給によって決まる以上は今後も必ずバブルと暴落は起こるため、株式投資に取り組む場合にはここのデメリットにどう対処するかが大きなポイントとなります。
デメリット②:配当金がもらえなくなるリスク(減配・無配)
次点のデメリットとしては、配当金は基本的に企業の利益がしっかり出ている事が前提なので、企業の業績が悪化すれば配当金が減らされたり(減配)、もしくは支払われなくなったり(無配)する可能性がある事です。
このデメリットは業績が明らかに悪化していたり、もしくは景気が良くなる見込みが持てない企業の株式を避ける事である程度は回避可能ですが、それでも未来はもちろん誰にも分からないので配当金がもらえなくなる可能性は考慮に入れた投資をする必要があります。
結論:株式投資は長期投資で付き合うのがオススメ
以上、株式投資をする上でのメリット・デメリットをまとめてみました。
結論としては、株式投資は長期投資の場合は大きなリターンを得られる期待が大きく、また所持しているだけでお金が貰える完全な不労所得を生み出してくれるため、将来に向けた資産形成だったり、今の生活を豊かにする上で大きな味方となってくれます。
無条件で投資は怖い、損すると思ってしまいがちな人もいると思いますが、上記のメリット・デメリットを正しく把握して理解し、付き合い方を学んでいけば人生において大きなプラスとなってくると私は考えます。
以上、投資を初めてみようという方の参考になったら幸いです。
それではまた〜