【読書感想】マネーの公理

今回は、いわゆるギャンブル的な投資(投機) を行う際に重要となる心構えについて書かれた本である『マネーの公理』を読んだ感想の記事となります。

この本は 1985年に Max Gunther 氏という英国生まれの作家によって書かれた本で、当時のスイス銀行のニューヨーク支店長を務めていた彼の父親 Frank Henry (Franz Heinrich) 氏、および彼の周辺の人達から学んだ “投機に関する公理" を紹介する形式の内容になっています。

(そのため、本の原題は “The Zurich Axioms (チューリッヒの公理) " となっています。)

本には全部で 12の公理と 16の副公理が掲載されており、リスクに対する向き合い方から、未来は誰にも予測できない事、過去の結果に囚われてはいけない事、退き際をわきまえる事、自分の内なる願望と現実を混同してはいけない事、大多数の意見に流されてはいけない事…など、様々な示唆に富んだ教訓や守るべきルールが書かれています。

現代は時価総額連動のインデックスにドルコスト平均法で投資する手法が主流になったため、必ずしも大多数がこの本に書かれた内容の心持ちを持つ必要は無いかと思いますが、一方で個別株投資や流行りのレバレッジ投信、暗号資産への投機など、ギャンブル要素の強いものに興味を持っている方は一読してみると面白いかと思います。

それでは、また~👋

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